TikTok業務委託契約の解除と返金請求についての法律相談
【相談内容】
SNS運用(TikTok)に関する業務委託契約の解除と返金請求についてご相談です。
契約相手は個人のインフルエンサーの方です。
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■契約概要
• 契約日:令和7年6月27日
• 契約期間:令和7年7月1日〜令和8年1月31日
• 契約形態:業務委託契約
• 内容:TikTokアカウントのコンサルティング業務
(運用方針提案、動画投稿の企画・改善、月1回の定例報告を含む)
• 報酬:月額50万円(税抜)
• 支払方法:月末締め翌月末払い
• 支払済み:2か月分(計100万円+税)
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■経緯
契約当初(7月〜9月末までは)動画投稿業務が一定数(約30本/月)行われていました。
ただし、契約書に明記された「月1回の定例ミーティング・報告業務」は、
契約期間中一度も実施されていません。
また、運用結果の報告(フォロワー推移・分析・改善提案等)も受けておらず、
形式的なLINE連絡や雑談はありましたが、業務報告と呼べる内容は一切ありませんでした。
相手とは元々友人関係でもあり、
食事に行ったり私的な会話をすることはありましたが、
それが業務上の「定例」や「報告業務」にあたるものではないと考えています。
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■問題点
1. 定例・報告業務の未実施(契約第2条第3項違反)
→ 契約上の主要義務である「月1回の定例報告」が一度も行われていない。
2. 業務放棄または中断の意思表示
→ 9月以降、連絡頻度が減り、業務継続が困難である旨の発言があった。
3. 守秘義務違反の可能性
→ 私(依頼主)に関する業務情報を、契約と無関係の第三者(知人)に相談・共有していた事実が確認されている。
4. 利益相反行為の疑い
→ 契約を通じて紹介した第三者と、相手が私的関係を持ったことにより、職務上の中立性が損なわれた。
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■現状
・契約上の動画投稿自体は7〜9月まで一定程度行われたものの、
コンサルティング・報告義務の履行は確認できず。
・契約の主たる義務(分析・改善提案・月次報告)が未履行。
・そのため契約を解除し、未履行部分に対する部分的な返金または損害賠償を求めたいと考えています。
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■相談したいこと
1. 「月1回の定例報告」が一度も行われていない場合、
契約上の債務不履行として解除・返金請求は認められるでしょうか?
2. 動画投稿業務(補助的業務)は行われているため、
全額返金ではなく「一部返金(主たる義務未履行分)」として請求するのが妥当でしょうか?
3. 相手が契約に関する情報を第三者に漏らしていた場合、
守秘義務違反として法的措置(損害賠償・差止め)は可能ですか?
4. 弁護士に依頼する場合、
内容証明作成・交渉・訴訟のそれぞれでおおよその費用感を教えてください。
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■補足
• 契約書・送金履歴・やり取りのスクリーンショットなどの証拠はすべて手元にあります。
• 相手は個人事業主として活動しており、法人契約ではありません。
• まずは内容証明郵便で正式に通知しようと考えています。
・1と2
改善するよう求め、改善されなければ解除という段階を踏むべきでしょう。
既に履行期が過ぎている部分については、一定額の精算を求めるという形になろうかと思います。
・3
そもそも相手方に守秘義務があるのかが問題となります。
・4
自由化されているので実際に相談をされて、
見積もりをだしてもらうのがよいと思われます。
ざっくりした目安として一例を挙げます。
内容証明 5万円
任意交渉 20万円
訴訟 50万円
契約書に秘密保持が記載されております。
すでに解約は確定しております。