不同意性交における同意の判断基準についての相談

Question

不同意性交について質問です。同意の有無はどう判断されますか。

性教育や啓蒙啓発では声声声って言われてますけど、統計は毎回声で確認はレアだったり証拠残らないと思います。

そもそも同意は身振り手振り(非言語？)も対象になるそうですがどう思いますか？海外はあるけれど日本の性教育サイトでは取り上げられてないし、カップルだとあんま喋らないので気になります。

経験がないのと不安症なので何をどうしたらいいかわかりません。先生方教えてください

井上 祐司 弁護士 · Accepted Answer

ケースバイケースとしか言えませんが、カップルや夫婦関係にあるのであれば、性交を拒否していない旨のLINE等でのメッセージが最も作為の余地が少なく、信ぴょう性が高いでしょうね。
録音は音声が残りますが、現場で脅迫を受けていた等の主張をされた場合には信用性に疑問が生じる可能性があります。
もちろん、マッチングアプリやナンパ行為等で急遽会ったばかりの男女間での性交の場合、いかなる状況であっても常に不同意性交の被疑者になりうるリスクを孕んでいることは言うまでもありません。

泉 亮介 弁護士 · Answer

ケースバイケースです。録音等で同意が認められても不同意性交として事件化するケースもあり得ます。明確な基準があるわけではありません。

井上 祐司 弁護士 · Answer

場所はあまり重要でなく、性交前後のメッセージのやり取り・双方の従前の関係性が最も重要視されます。
カップルや夫婦であること、場所がホテルであることはあまり関係ありません。
交際関係にあっても関係性によっては立件されたり、酔わせてホテルに連れ込んだ等で逮捕に至ったケースはいくらでもあります。

一方で、性交前後に性交そのものに対してポジティブな発言を被害者がDMやSNSでしていた場合で、行為前後に飲酒していない場合などでは、仮に「同意がなかった」と被害者が主張したところで、捜査機関には信用してもらうことが難しいケースが多いでしょう。
逆に、そういった確実な証拠がなく、従前の関係性が希薄で飲酒があったうえでの性交、ということになれば、潜在的にはあらゆるケースが事件化されるリスクをもっています。