不当解雇後の訴訟進行と勝訴の可能性についての疑問

解雇の訴訟について教えてください。

いわゆる
一般的に言われている
不当解雇をされて
その後、弁護士を立てての
交渉でも全く話し合いにならず
まもなく訴訟を始めようと考えております。

すでに解雇されてから
1年も経っております。

!!!前提!!!

原告
私 33歳 
年収1400万円 財務経理部長

被告
老舗の未公開小売 年商1000億円
※宗教的な独特のオーナー会社で
パワハラで離職率がとても高いです!

解雇理由は
能力不足です。
しかし能力不足の事実はなく
無理やりの理由づけです。
コンプライアンス違反を指摘した私を
うとましく思ってきたオーナーたちの
仕業です。
解雇するための正当な手続きも全くなくて
いきなり呼び出されての解雇通告でした。

さて
質問なのですが
裁判外交渉のときからそうでしたが
被告に誠意が全くなく
嘘の反論ばかりしてきます。
そして
返信も滞りがちで
今3ヶ月も返信がありません。

こちらの主張に対して
解雇は正当である!
とすべて否定(否認)ばかりしております。証拠もとったつけたような無理矢理な社員の証言ばかりです。

こんなペースで、
今後
訴訟に入っても、
どうなってしまうのでしょうか?

否定(否認)ばかりしており
裁判官も落とし所がわからないのでは?
と素人ながらに疑問を感じてきました。

つまり
私が負ける可能性もあるのかな?と。
私も証拠になる録音とかがなくて
文書で事実を書いているだけなので
とても不安です。
あまりに被告が批判否定否認ばかりなので
私の主張が裁判官に信じてもらえないのでは?と。

質問です!

①否定ばかりの被告。
裁判官はちゃんと判定できますでしょうか?
心証は掴めるのでしょうか?

②こんな調子で、
裁判が始まっても、
いつ判決は決まるのでしょうか?

③かなり時間が経過しておりバックペイも数千万円になりそうです。
しかし
このような被告の誠意のない
のらりくらりの
調子で、
原告の私が勝ち抜くには
なにかさらに決め手が必要でしょうか?

④私のように年収の高い中途採用は、
高度人材として、一発解雇にできると、ココナラや弁護士ドットコムのQ&Aでも見つけました。
私は裁判になると、かなり不利でしょうか?

⑤私の弁護士は、
これは原告が有利で、
被告に勝ち目がないから、
裁判外の交渉にも乗ってこないのだよ!
こちらが泣き寝入りをするのを待っているのだよ!
と言っていますが、
そんなことあるのでしょうか?
裁判になればなおさら出費が嵩むはずですし、被告企業も、早めに解決を探ると思うのですが。
セカンドオピニオンをいただきたく。

まず、裁判には立証責任がありその立証責任を負う当事者が立証に失敗(真偽不明)すれば、裁判には負けます。
今回の場合、解雇について能力不足であることを立証するのは会社側であり、仮に否定ばかりしても立証ができなければ、会社側が敗訴することになります。

ただ裁判になれば長引く可能性が高く、1年ほどかかることもあります。
バックペイが相当高くなるのであれば負けを見越した会社側が訴訟中に和解することも考えられます。

高度人材であっても雇用契約である以上、原告の主張の否定だけで正当化されるものでもありません。

ですので、相談者様の弁護士が言っていることはあながち間違っていないと思いますよ。

①②について
民事訴訟では、裁判所が当事者の主張を法的に整理したうえで、証拠で裏付けられるかどうかを判断して、判決を出します。
たとえ相手の態度が不誠実であったとしても、裁判所が指揮をとって訴訟手続を進め、いずれは判決が出されます。
証拠が十分でなく心証がとれない場合でも、「立証責任」という法技術を用いて判断がなされます。

③について
まずは解雇の理由とされた事実について争うことが基本です。解雇の正当性として相手が主張する事実をご自身が争うと、相手はその事実を証拠によって証明する必要が生じ、証明できなければその事実はないものとみなされるためです。(これを「立証責任」と呼びます。)
また、相手が主張する解雇理由から離れて、他に解雇の不当性を基礎づける事実があれば、それをご自身の側から証拠とともに主張する方法も考えられます。

④について
年収や地位が高い、高度な能力や経験を前提とした雇用の場合、能力が期待された水準に及ばないと判断されれば、確かに解雇が有効とされる可能性は高くなります。
もっとも、その能力不足を基礎づける事実は、解雇した使用者の側が証拠によって立証する必要があり、立証がなければ解雇は無効とされます。
なので、一概にご自身が不利とは限りません。

⑤について
実情がわかりかねますので断言はできませんが、相手が訴訟で敗訴するリスクを正しく認識できていない、又は相手が諦めることに賭けて、そうしている可能性はあると思われます。

ご健闘をお祈りいたします。