元恋人名義の借金返済義務についての法的相談
長く同棲していた元恋人との金銭トラブルについてご相談です。
5年以上同棲していましたが、結婚の話が進む気配がなかったため、最終的に別れを告げました。
同棲中に引越し費用として一度元恋人名義で借入をしました。その後、私が約1年間傷病手当金を受けている期間があり、その際元恋人は生活費のため再度借入をしていたそうです。
ただし、二度目の借入は私に相談がなく、借金をして生活していたことを知ったのは後になってからでした。
そして別れた後、LINEで「同棲期間中に作った借金を返してほしい」と言われ、その時残っている借入金額(300万円程)を確認し、半分を負担するという形で話が進みました。
私自身も金銭的に余裕はなかったのですが、長く一緒に生活していたことや申し訳なさもあり、「少しずつなら」と月々の返済を受け入れてしまい、その後数か月にわたって少額ずつ振り込みをしていました。
現在は生活環境も変わり、新たな交際相手がおり結婚を見据えた状況ですが返済額が大きいことに加え、元恋人と関係を断ち切れない状態が続いており、精神的に負担となっています。
周囲に相談したところ「あなた名義の借金でなければ返す必要はないのでは」と言われ、自分に法的な返済義務があるのか、金額は妥当なのかと考えるようになりました。また、二度目の借入についても元恋人は「生活費のため」と説明していますが、具体的な使途や期間の明細はなく、生活費だけに使われたかは不明です。
この状況で、
① 私に法的な返済義務があるのか(ある場合金額は妥当なのか)
② 今後、どのように対応・連絡すべきか
を教えていただきたいです。
ご相談の借金は元恋人名義であり、あなたは保証人でもないため、原則として法的な返済義務はありません。
しかし、LINEで「半分負担する」と約束し、支払いを実行した事実は、和解契約が成立したと解釈されるリスクがあります。
今後の返済を続けると義務を認めたことになるため、支払いを停止し、「返済義務はない」という意思を明確に伝える必要があります。
もっとも、事実関係をきちんと把握してからでないと最適なアドバイスは困難ですので、このような行動に移す前に、一度弁護士にご相談されることを推奨します。
ご参考になれば幸いです。