手紙を他者に見せた場合の法的リスクについて教えてください
会社の後輩であるA男(既婚)が同じく後輩のB女(独身)に宛てた手紙をひょんなことから入手してしまいました。手紙はルーズリーフに書かれたもので折り畳んであり、封筒には入っていません。内容としてはちょっとしたラブレターみたいなものでした。A男の名前は書いてなかったけれど文字でA男とわかります。B女の名前は載ってます。この2人は不倫関係にあると会社内では前から噂になっていました。この手紙をA男の奥さんに見せた場合、何かしらの罪になるでしょうか。また、奥さんだけでなく他の人に見られるのはどうでしょうか。見せる場合は奥さん宛に家に郵送するか、奥さんの部署のデスクに置いておくかになると思います。
すでに不倫関係にあることが会社内で噂になっているとのことなので、当該手紙が明るみになれば、名誉毀損に該当し得る行為といえましょう。あまり軽率な行動はお控えください。
お返事ありがとうございます。
奥さんだけに見せることも名誉毀損になりますか?
また、原紙を見せるのが問題ならばパソコンで内容を打ち直したものを見せるのはどうでしょうか。
問題は「物としての手紙を誰かに見せること」ではなく、「個人の社会的評価に直結する事実、人の知られたくない事実を、人の知り得る状況下に置く」ことです。
先の回答どおり名誉棄損の懸念もありますが、プライバシー権の侵害等で不法行為の賠償問題となる可能性も否定できません。
「置き忘れた本人が悪い」などという理屈はこの場合、通用しません。
意図せずに触れてしまった他人の情報は、誰にも公言せずに忘れてしまうのが最善の行動です。
正義感等に駆られて軽率な行動に出ると、自身が賠償や刑事罰で苦しむ可能性が高いと思います。