個人情報が無断で共有された場合の法的対処方法は?

僕の個人情報(本名、住所、電話番号など)が僕に無断で個人間で共有された場合、それを何らかの罪に問うことはできますか?

ある日彼女の父親から僕のスマホに直接電話がかかってきました。
彼女の父親に僕の個人情報を教えたことはありませんし、彼女も父親には教えてないと言っています。
父親曰く、ある日SNSのDMに匿名でメッセージが届き、そこには僕の個人情報や僕が彼女をたぶらかして悪影響を与えている、といったことが書かれていたそうです。
たぶらかしているつもりはありませんし、何が悪影響かなんて人によるものです。
それ以前に、僕の個人情報を勝手に彼女の父親にDMで教えた匿名の誰かを罪に問いたいです。
何とかなりませんか?

お悩みのことと存じます。腹立たしいことと存じます。詳しい事情がわからないので、一般論として回答できるところだけ、ご対応いたしますね。

「個人情報」とは、生きている個人に関する情報で、氏名、生年月日、住所、顔写真などにより特定の個人を識別できるものです。他の情報と容易に照合でき、それにより、特定の個人を識別できるものを含みます。

個人情報を扱う際の基本的なルールは、「使う目的をきちんと説明する」、「勝手に目的外に使わない」、「しっかり保管する」、「要配慮個人情報、第3者へ渡すときは同意をとる」などです。

個人情報の数にかかわらず「個人情報をデータベース化して事業に利用している事業者」すべてが個人情報保護法の適用対象です。

実害があれば、損害賠償請求できる可能性はあります。ただ、請求額通りが法的に認められるとは限らないです。損害賠償請求は可能ですが、損害との因果関係の立証が容易ではないと思われます。客観的証拠が不可欠です。

法的責任をきちんと追及されたい場合には、上記に関係した法理等にも通じた弁護士等に相談し、法的に正確に分析してもらい、今後の対応を検討するべきです。応援しています!!

藤川先生詳細な回答大変有り難く存じます。
不躾ながら追加の質問をさせてもらいます。

個人間での第三者の個人情報のやり取りは裁けないと聞いたことがあります。
なので僕の場合、「勝手に個人情報を教えた」ことに関しては裁けないという認識で合っていますでしょうか?
あくまでも個人情報流失に伴う損害の賠償を請求出来るということですね?

また客観的証拠が不可欠とのことですが、こちらにある証拠は父親からのお怒り電話の録音くらいしかなく、それで相手を特定(開示請求)できるものなのでしょうか?
それとも不快な電話をしてきた父親に対して請求出来るということでしょうか?

もしお時間がありましたら上記の追記にもお答えいただきたいです。