会社スマホの無断アクセスでの解雇証拠は違法か?
売上200億円の中小の建設会社です。
会社スマホに
我が社では
プライベートのGmailやLINEを入れて
社員と共有グループを作っていたり
カレンダーを共有したりして
活用しております。
そのプライベートのGmailを
会社の人事部が
勝手にアクセスして閲覧して
会社に対する批判を行っていないか?
取引先と接待を受けていないか?
などをチェックしております。
その証拠を使って
解雇に追い込まれた方もいます。
が
最近のニュースを見ていると
不正アクセスって犯罪なのですよね?
解雇の証拠として価値が認められないのでないでしょうか?
違法収集証拠として排除されたり、
信義誠実原則に反するとして
排除される可能性もあるのでは??
と思いました。
いかがでしょうか?
人事がアカウント名やアドレスを秘密裡に入手し、それらを用いてメールアカウントに勝手にアクセスしているならば、不正アクセスには当たるでしょう。
しかし、民事事件で違法収集証拠の証拠能力が否定されることは余程のことがない限りありません。例えば録音禁止の裁判所内で相手方と裁判官との個別面談の模様を録音し裁判に使ったりする場合は裁判所が証拠能力を否定する可能性が高いですが、私人同士のものについては中身を重視する方が多いです。
そういうことをしてくる会社ならば、それ自体正されるべきであるのは勿論ですが、会社の行動を止められるわけではないですから、保身防御のためには会社が見る可能性のある媒体では何も話さないのが吉です。
【追記】
不正アクセスして得られた証拠を使えるかどうかは置いておくとして、その内容で下した解雇などの懲戒処分が有効かというと、必ずしもそうではありません。
万が一何か起きてしまった場合は処分の効力を争うことを第一に考えるのが良いでしょう。