アルバイト中の事故、個人保険での全額負担は妥当か?
アルバイト中の事故です。
アルバイトのクレーム対応で、私の自家用車でお届けに行っている最中に追突事故をしてしまいました。私の前方不注意でした。私に過失があるのは重々承知していますが、お店からは私の保険で終わらせて欲しいという形で話を終えられました。店長が社長に伝えておらず、翌日出勤し社長と会った際には揉み消されているような状況でした。
このお届けは契約内容にはなく、車を持っている人がするという暗黙の了解という形になっていました。また、私が事故対応をしている間は休憩として扱われていました。
私としては、自分の保険で全額で賄うことが納得いってないです。出来ることであれば、お店に一部でも負担して貰えないのかと考えています。今まで違和感を持っていたものの、今回のことで目を瞑っていられなくなってしまいました。
契約内容以外の業務をさせること、勤務中にも関わらず何も責任がないと言い張ることに耐えられません。
些細なことでもいいので教えてください。
よろしくお願いします。
お困りのことと存じます。本件は、法律相談になりえます。ご安心くださいね。労災に該当するかどうか本件は、法的に正確に分析すべき事案です。素人判断は大いに危険です。契約外の行為であれば労災にならない可能性が高いです。会社の入っている民間保険を使わせる権利まではないです。ただ、何らかの手立てはあるかもしれません。法的責任をきちんと追及されたい場合には、労働法にかなり詳しく、上記に関係した法理等にも通じた弁護士等に相談し、法的に正確に分析してもらい、今後の対応を検討するべきです。良い解決になりますよう祈念しております。お力になりたいと思います。応援しています!! 納得のいかないことは徹底的に解明しましょう! 不当な扱いには断固戦いましょう!
他人の業務に従事している間に事故を起こして他人に損害を及ぼした場合、自身のほかに、使用者も、相手方に対してその損害を賠償する責任を負います。これを「使用者責任」といいます。
そして、使用者責任が発生する場合、その責任の一部は最終的に使用者が負担する、というのが判例です。
もっとも、このように複数の人物が損害賠償責任を負う場合、それは連帯責任となります。被害者から請求を受けた者は、その全額を賠償する責任があります。一旦は連帯責任を負う者のうちの1人が全額を賠償したうえで、他の賠償責任者に対して責任に応じた部分を求償する、という流れが通常と思われます。
ここで、ご自身が任意保険に入られているのであれば、まずはそれを利用することをお勧めします。理由は以下のとおりです。
・ご自身の過失で起きた事故である以上はご自身が責任の一部を負担することは否めない
・自家用車で起きた事故であるので被害者はご自身に請求をしてくる可能性が高い
・任意保険を利用することで示談の代行をしてもらえる
・ご自身の保険会社が賠償をすることで求償の権利が保険会社に移る、すなわち勤務先が保険会社から請求を受ける可能性が残る