共同名義の土地で家賃収入を得る方法と法的対策は?
父からの遺産で姉と共同名義の土地があります。その土地には相続した時点で建物が建っており、その建物の名義は姉の名義になっています。
姉はその建物で家賃収入を得ているのですが、建物の名義が違うため私には何も入ってきません。
そのため、分筆もしくは私の分の名義を買ってもらいたいのですが、それには応じてもらえないです。
このような土地はどのように活用・処分すればいいでしょうか?
可能であれば、土地を自由にできない分、家賃収入の一部を請求したいのですが、法的に可能でしょうか?
共有の物は、共有者の1人が全部を使用することが民法上認められていますが、持分を超えた利用をする場合は、他の共有者に対価を支払わなければなりません。
ご相談の事案では、その土地の地代に相当する金額にご自身の持分に応じた割合を掛けた金額を土地利用の対価としてお姉様に請求する、という方法が考えられます。
あくまで土地を貸し付ける場合の地代が基準であり、家賃収入を直接用いて算定されるわけではないことにご留意ください。
①土地の地代(の持分相当額)を請求する、②土地の共有持分を買い取るよう請求する(民法258条2項2号)、などが考えられます。
どちらも法的には可能な方法ですので、先方の対応次第で選択することになろうかと存じます。
(先方が①も②も拒絶するとなれば、おそらくは②を求めて訴訟を提起することになるかと存じます。)
土地の地代をベースにも多分に応じて請求をすることが現実的に考えられるかと思われます。無料で自由に使用できるわけではないためしっかりと対価を請求することは法的には可能でしょう。