自宅の鍵を義家族から取り戻す法的手段はあるのか?
10年以上前に、夫の義家族に預けてしまった自宅の鍵を返してもらえずに困っています。
現在、夫の虐待により別居中です。夫名義の自宅に私と子供たちが住み、夫は社宅に住む形をとっております。
子供は虐待が原因で、男性恐怖症になりPTSDを患っており別居から3年近く経ちますが現在も通院中です。
最近になって、義父が我が家の周りを車で徘徊しているのを娘が発見し、警察に相談し「我が家の近くにいかないように」と指導をしてもらいました。
ですが娘は、自宅の鍵を義家族が持っているため気持ちが悪いし恐怖心もあると言っています。
義家族に連絡をとり、自宅の鍵を返して欲しいと電話でお願いしましたが、逆ギレされ電話も切られてしまい、返却もしてもらえずにいます。
警察に相談しましたが、法律的にどうなのかがわからないので解決策が見つからないとの事です。
義家族に預けた鍵は返してもらうことはできないものなのでしょうか。
ネクスパート法律事務所の弁護士の北條です。
法的に鍵の返還を求めることは可能です。
義家族には預かっているにすぎない鍵を返す義務があります。
しかし、相手が返還に応じない場合、裁判などの手続きには時間と費用がかかります。
確実で速やかな解決策はご自宅の鍵を交換することです。鍵自体を新しいものに交換すれば、義家族が持っている古い鍵では家に入れなくなり不法に侵入される心配はなくなります。
費用はかかりますが、ご家族の安全を確保するための有効な手段です。
法的な請求よりも、まずは物理的な安全対策を講じることをお勧めします。
以前、「夫名義の自宅の鍵を勝手に変えてはいけない」と伺ったことがあるのですが、法的に問題ないでしょうか