夫の暴力的な行動はモラハラ?離婚の証拠になるのか?

回答がなく流れてしまったのかと思い再投稿します

ここ最近、喧嘩した時の夫の行動についてです
些細なことでの喧嘩なのですが、もちろん私に非がある部分はあります。
前にも同じこと言ったのにできていないなど

しかし喧嘩になると手をつけることができないくらい激昂し、車のボンネットを叩いて凹ませる、部屋のものをひっくり返されぐちゃぐちゃにする、壁を殴って穴が開く、幸いにも私及び子供には手を出されていませんが、出された方がDVとして成立し楽になれるんじゃないかと思うくらい精神的苦痛があります
これはモラハラに当たるのでしょうか

また仮にモラハラだとして、実際ぐちゃぐちゃにしたり穴を開けたりしている最中の動画は撮影できてないのですが、そうなってしまった後の写真は撮ってあります。これはモラハラの証拠になるのでしょうか。正当な離婚原因として成立しますか?

このままでは頭がおかしくなってしまい、自分の存在意味とはと思うようになり、最近自傷行為をしてしまうようになりました。日々、早く死にたいとか、夫が何かで逮捕されないか(モラハラ以外での離婚原因になるようなことをしてくれないか)と考える日々です。

ですがそんな怖い夫なので勝手に子供を連れて家を出たら、何をし返してくるか、実家にも何かしてくるのではないかと怯えており、話を切り出すことも家を出ることも怖くてできません。
どうしたらいいのでしょうか。

モラハラだと感じるのは毎日ではなく喧嘩した時だけですが月に1〜2回くらいあります

大変お辛い状況かと存じます。

ご相談者様やお子様に対する直接の暴力でなくとも、物に当たったり、怒鳴ったりといった行為は、いわゆる家庭内暴力(DV)やモラハラに該当する場合がございます。
DV・モラハラに該当すると主張するためには、喧嘩の原因や、夫がそういう行為をするようになった時期など、様々な事情を検討しなければいけません。
また、離婚原因として主張するのであれば、証拠の有無も大事になります。

ぐちゃぐちゃになった部屋や、穴が開いた壁の写真は、夫のDV・モラハラがあったことを推認させる証拠になり得ます。
ご記載のとおり、夫のDV・モラハラそのものを撮った写真ではないので、とても強い証拠という訳ではありません。
とはいえ、無理に証拠を集めようとすると、夫にバレた時のリスクが高いので、今後、写真や録音を試みる場合は、十分にお気を付けください。

また、例えば精神科・心療内科の病院に掛かっていただき、適応障害やうつ病等の病名が付いた場合、その診断書が証拠になる可能性がございます。
心理的なお悩みについては、弁護士も中々フォローが難しいため、お気持ちを整理するという意味でも、一度通院してみてはいかがでしょうか。

一般的なリスクとして、DV・モラハラは段々酷くなる傾向があります。
弁護士としては、ご相談者様とお子様の安全を確保するためにも、一時的にでもご実家に避難することをお勧めいたします。
距離を取ることで夫が冷静になれば、離婚するか否かも含めて、親族を交えた話し合いができる可能性がございます。
他方、夫がご実家に怒鳴り込む可能性が高いなど、話し合いにならないことが明確であれば、警察への相談等も検討することになります。
まずは、現在のご状況を、ご実家に相談なさってみるのもよろしいかと存じます。

離婚に際しては、
・ご相談者様のご要望(早期離婚をしたい/徹底的に争ってでも慰謝料を請求したい)
・夫の性格や収入・資産状況
等の観点から方針を決定することになります。

弁護士にご相談いただければ、写真を拝見したり、より詳しいご事情をお伺いしたりして、別居・離婚の方針を検討することは出来るかと存じます。
現時点では、心理的なご負担が大きく、中々難しいかもしれませんが、よろしければご相談ください。

【車のボンネットを叩いて凹ませる、部屋のものをひっくり返されぐちゃぐちゃにする、壁を殴って穴が開く】
これらの行為は、DV防止法の「配偶者からの暴力」に該当する可能性が高いです。DV防止法の「暴力」は、身体への暴力だけでなく「これに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動」も含まれます。
モラハラは法律用語ではありませんが、いわゆるモラハラにも該当するものです。

また、これらの行為により、ご相談者様が精神的に追い詰められていることからも、民法 第770条1項5号(裁判上の離婚)「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当し、離婚理由になると考えられます。

写真は有力な証拠になります。
次に同じような行為があれば、警察に相談するとよろしいと思います。
そのような事態に備えて、また、離婚の方針を検討するためにも、一度弁護士にご相談されるとよろしいと思います。

ご参考になれば幸いです。