交通事故の示談金は適正か?交渉のポイントと注意点

交通事故の示談金についてです。

私は令和6年11月末にバイク同士の事故に遭いました。
過失割合は相手方が非常に大きいものと決まっており、自分の被害としましては、原付バイク全損、前歯2本の歯牙破折、左足親指の骨折の被害を受けました。
相手方の被害は大型バイクの修理と打撲程度と聞きました。

被害の治療としましては、前歯2本は土台をつけセラミックとなり、骨折は仕事の退勤時に時間を作っての治療、
通院日数は病院の先生の指示のもと通って15回の通院となりました。

バイク同士の相殺払いは完了しており、
示談金が決まったと連絡が入り話を聞きますと、
通院日数のみの算出となり、14万円ほどの示談金の提示がされました。
その話を聞き、今後20年で寿命が来てしまうセラミックの治療費等が嵩む為示談金の交渉をすると、¥186,000.-での交渉となりました。
この金額が不服だった為、一度保留にしている状態なのですが、この金額は適正価格なのでしょうか。

自分は事故当初任意保険に加入しておらず、弁護士特約等が使えないので何卒お力添えしていただきたく思い投稿させていただきます。

以下、判断材料になる可能性があることを羅列させていただきます。

事故当初、相手方の保険会社の本件の対応をしてくださってた方によると、大体示談金は40万円ほどの案件になってきますとのお言葉がありましたが、担当が途中で変わってしまっている。

当方二十代でセラミックの寿命20年を考えると人生であと2回程20万円近くのセラミック代がかかる。

通院日数が少ないのは先生の指示の元通院した為、いたずらに通院回数を増やすことはしなかった為。

過失割合のの明記はいただいておりませんが、
バイクの相殺払いの金額から察するに1:9程の可能性がある。

以上となります。
何卒、よろしくお願いいたします。

追記ですが、
前歯2本の歯牙破折では後遺障害として認定されないのでしょうか?
よろしくお願い致します。

ネクスパート法律事務所の弁護士の北條です。

提示された18万6千円という金額は、質問者様が受けた損害に見合った適正な金額とは言えない可能性が高いです。
保険会社が提示する示談金、特に慰謝料は、自賠責保険の基準や、それに近い各社独自の低い基準で計算されていることがほとんどです。
しかし、裁判になった場合に認められる弁護士基準(裁判基準)で計算すると金額は大きく増額されるのが通常です。

ご相談内容を踏まえ、交渉すべきポイントは主に以下の3点です。
1. 入通院慰謝料の増額
通院日数が15回とのことですが、慰謝料は通院日数だけでなく、治療にかかった期間も考慮して算出されます。
医師の指示に従って通院した結果日数が少なくなったのであれば、その事情を伝え、治療期間を基にした弁護士基準での慰謝料を主張すべきです。
歯の欠損や骨折というお怪我をされていることから、現在の提示額は低いと考えられます。
2. 将来の治療費の請求
セラミック歯の交換費用は、将来発生する蓋然性の高い損害として今回の示談に含めて請求できる可能性があります。
そのためには、歯科医師に「将来、平均して約20年ごとに再治療が必要になる見込みであり、その際の費用は○○円程度かかる」といった内容の診断書や意見書を作成してもらうことが有効です。
3. 歯の後遺障害について
歯の欠損は原則として2本では後遺障害に該当しませんが、2本失ったという点を考慮して慰謝料の増額を求めるべきということになります。

今後の対応として、まずは保険会社に示談金額の詳しい内訳(計算根こ拠)を書面で提出してもらうことをお勧めします。
また、弁護士にご相談、ご依頼されることもお勧めします。