投資詐欺に騙されました、この後どう対応したらいいでしょうか
経緯:
・サスーンキャピタルジャパンという投資会社のLINEグループに入る(投資の勉強という目的)
・最初は持ち株のアドバイスや日々の経済状況の共有だったが、その後投資ファンドの勧誘を受ける。
・10万円をサスーンキャピタルジャパンのアプリに入金→増加→出金確認
これを2回ほど繰り返しました。
出金したお金は、2回ほど私の銀行口座に振り込まれていたので信じてしまいました。
・そこで、投資金額を追加
・7/29に今までのように、出金手続きを依頼したところ、出金の50%を証券取引等監視委員会の検証費用として支払うように言われる
・今までそのような事はなかったのにいきなりそのような事を言われ不信感を抱く
・調べると投資詐欺に限りなく近いことがわかる
※まだグループLINEに入っているので、日々のグループのやり取りは見れています
※サスーンキャピタルジャパンの担当者とLINEがつながっています
※入金口座控えています。
https://www.sassoon-capital.com/page
ご相談の事案は、LINEグループを介した典型的な投資詐欺であり、心理的な誘導とデジタルツールを悪用した組織的・計画的な犯行が疑われるものです。内容としては、アプリ上で架空の利益を表示し、信頼を得たうえで高額出資を誘導、さらには「保証金」「検証費用」などを名目に追加の資金提供を求める構造で、これは非常に巧妙かつ悪質な詐欺スキームに該当します。
このような詐欺では、グループ内の投稿で「他の投資家の成功談」が流され、自分だけ参加しないのは損であるかのように錯覚させるソーシャルプルーフ効果が用いられています。また、小額の出金成功を実演させることで信用させ、さらなる資金投入を誘導するのも、サンクコスト効果や損失回避バイアスといった心理を巧みに突いたものです。
加えて、アプリは実際の投資を行っているものではなく、詐欺グループが操作している仮想画面に過ぎない可能性が高く、全体が虚構で構成された詐欺であることを強く疑わせる状況です。
振込先の口座も、他人名義や休眠会社名義が使われているケースが多く、名義貸しや売買を通じて詐欺に加担している可能性があります。この場合、名義人に対して不法行為責任を問える余地もあります。
もっとも、ここで重要となるのが費用対効果の問題です。詐欺の全容が不明で、相手の特定も困難な場合、弁護士費用が回収額を上回る可能性があります。したがって、
・被害額が小規模な場合は、自力での警察への被害届提出や金融機関への凍結申出も現実的な手段です。
・また、同様の被害者が複数いる可能性が高いため、SNSや掲示板等で情報共有を行い、集団で弁護士に依頼することで費用を分担することも検討に値します。
現時点で取るべき行動:
証拠保全(LINE・アプリ画面・取引履歴などの保存)
弁護士への初期相談(可能であれば被害者同士で)
金融機関への口座凍結申請(振り込め詐欺救済法)
警察(サイバー犯罪課等)への被害届提出
結論として、本件は弁護士の関与が望ましい案件ですが、費用対効果を慎重に判断しつつ、自力での対応や被害者間の連携による集団対応も視野に入れるべきです。被害の拡大防止と、可能な限りの資金回収を図るため、今すぐ行動を起こすことが極めて重要です。