ゆうちょ銀行口座の開設拒否、原因と対策について教えてください

10年ほど前にまだ幼児だった孫の口座を父親が売ったかもしれなくて、現在18歳になった孫がバイトするために必要なゆうちょ銀行の新規開設が出来ずに困っています。一生口座の開設は出来ないのでしょうか?
孫にどう説明すれば良いか悩んでいます。

ネクスパート法律事務所の弁護士の北條です。

ご相談の通り過去にお父様が作成したお孫さん名義の口座が売却されたことが事実であれば、口座が開設できない理由は振り込め詐欺などの犯罪に利用され「凍結口座リスト」に登録されている可能性が高いと考えられます。金融機関はこのリストに名前がある人物の新規口座開設を原則として断る運用をしています。
しかし、「一生口座を開設できない」と決まったわけではありません。適切な対応をとることで、状況が改善する可能性があります。
今後の対応として、以下の手順を踏むことをお勧めします。

1. ゆうちょ銀行での理由確認
まず、お孫さんご本人が身分証明書(マイナンバーカードや運転免許証など)を持参してゆうちょ銀行の窓口へ行き、「なぜ口座が開設できないのか」その理由を具体的に確認してください。
2. 警察への相談
もし口座が犯罪に利用されたことが原因であれば、お孫さんは「名義を不正に利用された被害者」です。この点を警察に相談し、事情を説明することが重要です。場合によっては、被害届を提出することも検討します。警察に相談したという事実が、金融機関の対応を変えるきっかけになることがあります。
3. 他の金融機関での開設
ゆうちょ銀行での開設が難しい場合でも、他の銀行や信用金庫など、別の金融機関であれば開設できる可能性があります。アルバイト先に事情を説明し、他の金融機関の口座でも問題ないか確認してみるのも一つの手です。

口座が開設できない理由は教えてもらえるんでしょうか?10年も前の事ですが父親は逮捕されますか?