婚約者が既婚者でした

既婚者と知らず1年交際を続け、先日、2人で婚姻届を提出したら、後日、市役所から不備があると連絡が入り、彼が市役所の窓口に確認に行くと婚姻届を返却されてきました。
その後、私のところにも市役所から不受理の書留が届きましたが、聞いていた理由とは違っていてそこで初めて彼が既婚者だと知りました。
彼は、自分が離婚届を提出したからバツイチだと思っていたと見え透いた嘘をついています。

家に母親がいると聞いていたけど、きっと、母親ではなく奥様のことだったのでしょう。
また、私には元嫁と言っていたけど本当は嫁だったのでしょう。
彼の家にもお邪魔したことがありますが、殺風景な部屋だったので、まさか既婚者だとは思っていませんでした。

彼に元嫁とのLINEを見せてもらい、内緒で私のスマホに転送し、私と彼のやり取りを分析すると、奥様には出張だと嘘をついて私に会い、私にも仕事が忙しいと嘘をつき奥様と普通の暮らしをしていました。
彼は、転送されていることを知らないので、別居しているとここでも見え透いた嘘をついています。

私が持っている証拠
・彼の戸籍謄本全部記載と住民票の写真
・彼と奥様のLINE
・結婚指輪
・婚姻届
・市役所からの書留

彼は、私の両親に何回も会っていて、お正月の集まりなどにも参加して兄妹にも挨拶も済ませ、みんな再婚を喜んでくれていたのにこんなことになるなんて…。
私の両親まで悲しませると思うと本当に辛くて食事も睡眠も取れなくなり、外出する気力もなくなりました。
彼との婚約で退職、一緒に暮らすための部屋を彼名義で借りてくれて私は今そこに住んでいます。
彼は何かと理由をつけて、まだここに住んではいませんでしたがそういうことだったのかと今なら納得できます。
私の生活は、市外への引越しなど私の生活環境はガラリと変わりました。

・慰謝料請求(相場はいくらくらいなのか)
・彼が私についていた嘘と奥様についていた嘘を照らし合わせ真実を確認したい(弁護士立ち会いの元3人で会うのは可能なのか)
は可能でしょうか

>・慰謝料請求(相場はいくらくらいなのか)

婚約破棄と貞操権侵害が交錯するケースであり、悪質性があるとすれば、200〜300万円程度の慰謝料請求が可能であると考えられます。

>・彼が私についていた嘘と奥様についていた嘘を照らし合わせ真実を確認したい(弁護士立ち会いの元3人
>で会うのは可能なのか)は可能でしょうか

可能といえば可能ではありますが、お勧めはしにくいところです。

髙橋先生、ご回答ありがとうございます。

私のケースでは悪質とみなされる可能性はあるのでしょうか?

やはり、当人同士は会わないほうがよろしいですよね…。
弁護士から、奥様へ伝えていただくことはいかがですか?

>私のケースでは悪質とみなされる可能性はあるのでしょうか?

証拠等に照らして詳細な検討は必要ですが、悪質性が高いと評価される可能性はあると思います。

>やはり、当人同士は会わないほうがよろしいですよね…。
>弁護士から、奥様へ伝えていただくことはいかがですか?

相手男性と相手妻との共謀等の特殊な事情があれば別ですが、慰謝料請求の相手方は相手男性のみとなるので、弁護士から相手妻に連絡を入れるという方針は考えにくいところです。逆に、相手妻から貴方に対して不貞慰謝料がされてしまうリスクを生じさせてしまうという意味で藪蛇になってしまう可能性があります。

出会いはマッチングアプリでしたが、バツイチで独身とありましたので連絡を取るようになりました。
彼が載せていたサイトのプロフィールの写真も証拠として撮ってあります。
また、一緒に生活するために彼が借りてくれた彼名義の賃貸契約書もありますし光熱費の請求などもあります。

今、奥様は彼の浮気を疑っているけれどバレてはいませんものね。
奥様に対しても悪質なので真実を知っていただきたい気持ちは強いですがリスクが高すぎますね。

婚約破棄、貞操権侵害が認められるかと思われますので、慰謝料請求は可能でしょう。また、ご記載の内容からすると、相手方男性の悪質性も高いと判断される可能性が十分あり得るように思われます。

また、LINE等の照らし合わせについては基本的には避けた方が良いかと思われます。相手の妻に知られた場合不貞慰謝料として金銭請求をされるリスクもあります。

仮に慰謝料請求をされた場合、相手が既婚者だと知らなかったことについて過失がないと認められない限り、慰謝料請求が認められてしまうため、既婚者と知らなかっただけでは足りず、知らなかったことについて落ち度がないことまで必要となるためハードルが高いです。

逆に、妻側からそうした請求が来たタイミングで事情の確認をするということでも良いかと思われます。

泉先生
ご回答ありがとうございます。

色々な証拠を持っていても、こちらから動くのはやはりリスクが高いのですね…。
未だに苦し紛れの嘘をつくので、どうしても確認したいと思っていましたが、先生が仰るようにそのタイミングが来たときにします。

ネクスパート法律事務所の弁護士の北條です。

慰謝料の請求は可能です。
既婚者であることを隠して交際し、結婚を約束して婚姻届の提出まで至った行為は、「結婚できると信じていたお気持ちを裏切り、貞操権を侵害した」ものとして、法的に慰謝料請求の対象となります。

慰謝料の金額に決まった相場はありませんが、裁判になった場合、以下の点が考慮されます。
・交際期間(1年)
・婚姻準備の具体性(両親への挨拶、結婚指輪の購入、新居の契約など)
・あなたが受けた精神的苦痛の大きさ(退職や引っ越しを伴う生活環境の激変、心身の不調など)
これらの事情をふまえると、慰謝料は一般的な不貞のケースより高額になる可能性があります。お持ちの証拠は、請求を行う上で大変有力なものとなります。

2. 三者での話し合いについて
弁護士立ち会いのもと、あなた様と彼、そして彼の奥様の3者で会うことは、現実的には「難しい」と考えられます。
弁護士が同席したとしても、相手方、特に奥様が話し合いに応じる法的な義務はありません。奥様からすれば、ご自身の夫と交際していたあなたと会うことは、精神的に大きな負担となるため、拒否される可能性が高いでしょう。
あなたの「真実を確認したい」というお気持ちは当然のことですが、直接対面しなくても、弁護士が代理人として彼と交渉する中でこれまでの経緯について書面で詳細な説明を求めるなど、事実関係を明らかにしていく方法はあります。

北條先生

ご回答ありがとうございます。
今でも彼は、自分は独身だと思ってたし妻とは同居していないと認めません。
これだけズルい彼ですから、奥様に知らせずやり過ごそうとするんだろうなと思うと許せないです。

他の弁護士の先生方がおっしゃるとおり、彼氏さんに対して、貞操権侵害による慰謝料請求は十分可能な事案です。また、金額的には請求としては100から200のラインでするのが好ましいと思います。ただ、彼氏さんが妻に事情を知られたくないということもあるので交渉段階では300万円程度の請求をすることも選択肢としてはありえると思います。

なお、三者での話し合いをしてしまうと、場合によっては彼氏さんの妻から、逆にご質問者様に対して不貞慰謝料請求をしてくる可能性があります。
そうなると、双方痛み分けとして、ご質問者様が彼氏さんサイドから受け取れる慰謝料の金額も大きく下がってしまうリスクがあります。
不貞慰謝料については、婚姻関係が破綻していたと彼氏さんから伝えられていて、実際に家の様子などやこれまでのご事情からも、ご質問者様としては婚姻関係が破綻していると認識し、また、その過失も無かったのだと思います。
ですが、この部分は、裁判になった場合にはご質問者様側が積極的に立証しなければならず、また、裁判所は、ご質問者様の立場にとっては非常にシビアな傾向があります。

そこで、ひとまずは彼氏さんに対してのみ金銭請求をすることになるのが良いかと思います。そして、その金額は彼氏さんが妻に知られたくないという身勝手な理由や、これまで長期間にわたり騙し続けてきたこと、現在でもそうであることといった事情を踏まえて、300万円程度から請求してみるのが良いと思います。

なお、この件は、弁護士にご依頼の上で対応を進めた方がよいかと思います。

藤本先生
とても親身なご回答をいただきありがとうございます。
先生方にアドバイスをいただき、私も奥様との話し合いは考えないようにしました。

彼は、奥様とは離婚すると言い出しましたが不倫男の常套句だと思っています。
彼が既婚者なら私は連絡先を交換しなかったし交際もしていません。
知らない間にトラブルに巻き込まれた驚きと、結婚を理由に退職しているので無職のためこの先の不安でしたが早めに弁護士に依頼します。

匿名希望様
お互いに信頼できることが結婚の前提かと思います。今後の人生はまだまだ長いですし、前向きな気持ちで生きていくためにも、見切りをつけたのであれば淡々と進めるのがよいかと思います。
この先が良い人生になることをお祈りしております!

ありがとうございます。
奥様とのLINEトークによると、彼は奥様にお財布を握られているようです。
もし、彼が慰謝料を支払う能力がなければどうなるのでしょうか…。

分割払いという交渉も可能です。
ですが、その提示は相手に逃げ道を与えてしまうので、安易にしないほうがよいですり
親族その他自分で用意させることを優先させた方が良いと思います。
いずれにせよ、我が身可愛さから自分に都合の良いことを言ってくると思いますが、奥さんに発覚して一番困るのは彼なので、それなりの対応はしてくると思います。

間違いなく都合のいいことを言ってくると思います。
最終手段として弁護士から給料の差し押さえなどは可能なのでしょうか。

訴訟で勝てば可能ですし、また、交渉段階でも、彼氏さんとの和解の際に支払いの不履行があれば強制執行を受諾するという文言を入れた公正証書による和解を行えば、一応は可能です。
ただ、そうなると、奥様に財布を握られているということで別の問題というかリスク(三者面談同様に妻から匿名希望様が訴えられる可能性)がありそうですね。

彼氏さんとしても、妻にバレたなら払うとしても弁護士に依頼してなるべく自分に有利になるようにしようと思うはずです。

彼氏さんとしては妻にバレたくない、他方、匿名希望様としては少しでもお金を取りたいということかと思います。
給料の差押えのような手段でないと、高い慰謝料を自発的に払ってもらうことは難しくなりそうです。

✖︎給料の差押えのような手段でないと
◯給料の差押えのような手段をとると

本人が結果的に独身だと嘘をついていたと話している音声やマッチングアプリでバツイチ独身と記載しているプロフィールの写真も撮っています。
色々証拠があってもリスクが高くなって結果的に私に不利になるのですね…。

お金で解決して早く前に進みたいのでその旨を弁護士に相談してみます。
ありがとうございました。

彼氏の妻から訴えられた時には少なからずリスクがあります。それらの証拠があるため絶対にアウトというわけではありませんが、リスクを下げて相場より高めの慰謝料を回収するには、先ほどの方法が良いと思います。

早めに弁護士に依頼して、適切に対処してください。
応援しております!

先生、彼が言うには、妻は統合失調症で現実と妄想の区別がついておらず、別居中なのに同居していると思い込んでLINEをしてくると…。
なので、自分は全て妄想に付き合っていると意味のわからないことを言っています。

弁護士に依頼したとき、これが事実なのか確認していただくことは可能でしょうか…。

必要があれば、ということになるかと思いますが、彼氏さんとの交渉段階では必要無いと思います。
彼氏いわく「自分が離婚届を提出したからバツイチだと思っていた」とのことですが、これが嘘なのが明らかですし、彼氏さんと交渉する上では現状は必要ないと思います。
なお、彼氏さんとの交渉が決裂し訴訟になってしまった場合には再考の余地はあるように思います。