元交際相手による業務妨害及び名誉毀損と誹謗中傷への法的対処方法は?
私は、収益化している個人事業主のVTuberとして活動しています。この度、私の元交際相手が、以下の極めて悪質な行為を行っていることが判明しました。
VTuber活動への名誉毀損・業務妨害: 元交際相手が、私がVTuber活動で非公開にしていたプライベートな恋愛関係を、X(旧Twitter)の非公開アカウント(鍵アカウント)で暴露しました。この鍵アカウントは、私のコアファンも多数フォローしており、私の活動において最も重要なファン層への信頼を著しく損ない、VTuberとしての信用毀損、ひいては業務妨害につながる行為です。
故人への極めて悪質な誹謗中傷: 先日、がん闘病の末に亡くなったばかりの私の大切な友人(故人)に対し、元交際相手がXの公開アカウントおよび裏アカウントで、故人の死を明確に願う表現を含む、非常に悪質かつ執拗な誹謗中傷を繰り返していることが発覚しました。特に、私が友人の死で深い悲しみの中にいる状況を知りながら、公開アカウントで私を嘲笑し、注意後も反省せず裏アカウントでさらに悪質な投稿を続けたことは、強い悪意と報復感情を示すものです。
これらの行為により、私のVTuberとしての信用は著しく毀損され、精神的苦痛は限界に達しており、業務への甚大な影響が懸念される状況です。つきましては、元交際相手に対し、法的措置を含めた適切な対応を検討したく、ご相談させて頂きたく存じます。
事実経緯と行為の悪質性
1. VTuberとしての活動概要
私は収益化済みの男性VTuberとして活動しており、平均視聴者数は約20~25名と少ないですが、この層が活動の核となるため、ファンとの信頼関係が極めて重要です。活動上、プライベートな恋愛関係は一切非公開としています。
2. 相手方の情報
相手方の氏名、連絡先、住所は把握しております。
3. 相手方による行為の詳細
① 恋愛関係の暴露による名誉毀損・業務妨害
経緯: 匿名の情報提供者により、Xの鍵アカウントで私との交際関係が暴露されていることが判明しました。
内容: 恋愛関係の暴露により私のリスナー層や活動形態を貶め、社会的信用を低下させる意図があると推察される内容です。今後も暴露を継続する旨の示唆もありました。
悪質性: 私の活動で恋愛関係を非公開としている中、コアファン19名がフォローする鍵アカウントでの暴露は、VTuberとしての信用を著しく低下させ、業務に壊滅的な影響を与えかねません。
② 故人に対する極めて悪質な誹謗中傷
背景: 先日、大切な友人ががんで闘病の末、亡くなった可能性が高いです。この友人は5年以上の親交があり、私にとって精神的に大きな支えでした。友人の死の可能性は筆舌に尽くしがたい悲しみであり、一時はVTuber活動の無期限休止も宣言しました。
公開アカウントでの侮辱: 活動再開後の配信で友人について話した際、相手がXの公開アカウントで「雑談になったら誰か教えて」と投稿し、私の悲しみを揶揄しました。注意するとアカウントを削除しましたが、反省は見られませんでした。
非公開アカウントでの悪質な誹謗中傷: その後、相手は裏アカウントで私に関するプライベートな暴露を継続しつつ、亡くなった友人を指して「死ねよ」「さっさと死んで欲しい」「早く消えてくれ死んでしまえよ」など、故人の死を明確に願う表現を含む、極めて悪質かつ執拗な誹謗中傷を繰り返しました。
悪質性: 闘病の末に亡くなられた可能性の高い友人に対し、その死を願う言葉を投げかけることは、人間の尊厳を著しく踏みにじる行為です。私が深い悲しみの中にいる状況を把握した上で嘲笑し、注意後も反省せずより悪質な誹謗中傷を続けたことは、相手の強い悪意と報復感情を明確に示しており、極めて悪質な不法行為です。これは、私の精神に計り知れない苦痛を与え続けています。
被害状況と解決目標
被害状況と精神状態
相手方の行為により、私は筆舌に尽くしがたい精神的苦痛を受けており、食欲不振や吐き気といった身体症状も出ています。友人への誹謗中傷を知ってからは、怒り、悲しみ、喪失感が入り混じり、涙が止まらないほどです。精神状態は極限に達しています。 業務面では、平均視聴者数20〜25名という中核ファン層の信頼が失われることで、活動継続に重大な支障をきたす可能性があり、計り知れない影響が懸念されます。
私のご要望と解決目標
私は裁判ではなく、相手方へのプレッシャーと示談での早期解決を強く希望します。金銭的利益よりも、以下の3点を重視します。
現在接触のあるコアファン19名との一切の接触禁止。
当該ツイートすべて(暴露、故人への誹謗中傷など)の削除、または当該アカウントの削除。
今後、私に関する一切の投稿(実名、活動名、私生活、故人に関するものを含む)の禁止
故人に対する誹謗中傷を理由とする名誉毀損に基づく請求は、親族又は子孫が行うことができる(刑事訴訟法233条)ため、ご相談者様が直接請求することはできず、ご相談者様が精神的苦痛を被ったとして考慮される可能性も高くないと考えられます。
恋愛関係に関する暴露投稿については、投稿者が元交際相手であると明確な根拠をもって裏付けできない場合には、請求を行なっても認められない可能性があります。
そのため、確実に交渉を進めるためには、開示請求を行うことも選択肢として挙げられます。
恋愛関係の暴露については、具体的な投稿内容が定かでないため明言致しかねますが、一般的にプライバシー権侵害に該当すると考えられます。
具体的な進め方等については、個別に弁護士にご相談されるのがよいと思われるます。
亡くなったご友人に対する誹謗中傷については、ご自身には請求権が認められない可能性が高いように思われます。
交際関係の暴露についてはプライバシー権の侵害に該当する可能性があるかと思われます。
ただ、投稿者がどこの誰かについてを証拠をもって証明する必要があるため、そのアカウントの持ち主が元交際相手と証明できる証拠がない場合開示請求を行う必要が出てくるでしょう。
開示請求が必要な場合は、ログ保存期間の関係で早急に対応する必要があるかと思われます。
ネクスパート法律事務所の弁護士の北條です。
元交際相手の一連の行為は、複数の権利を侵害する「不法行為」に該当する可能性があります。
1. 恋愛関係の暴露について
非公開にしていた私的な情報をあなたのファンが閲覧できる状況で暴露する行為は「プライバシー侵害」にあたります。その内容があなたの社会的評価を下げるものであれば「名誉毀損」、活動の妨げになっていれば「業務妨害」として責任を問える可能性があります。鍵アカウントであっても複数のファンに情報が伝わっているため、法的な問題となり得ます。
2. 故人への誹謗中傷について
亡くなった方への誹謗中傷はご遺族やあなたのように故人と親しい方の「故人を敬い、偲ぶ気持ち(敬愛追慕の情)」を侵害するものとして、あなた自身の権利侵害と認められる場合があります。あなたが悲しんでいる状況を知りながら行われた悪質な投稿は、相手の強い悪意を示す事情となります。
これらの不法行為に対し、裁判ではなく示談での解決を目指すことは、十分に現実的な選択肢です。そのための具体的な手順は以下の通りです。
まず、弁護士があなた様の代理人として、相手方に対し「通知書(内容証明郵便)」を送付します。この書面には、どの行為がどのような権利を侵害しているかを法的に指摘した上で、あなた様のご要望を明確に伝えます。具体的には、
1. 現在あなたのファンと繋がっているアカウントでの一切の接触を禁じること
2. 問題となっている全ての投稿(暴露、誹謗中傷など)を削除すること
3. 今後、あなたや故人に関する一切の言及をしないと約束すること
を求めます。そして、これらの要求に応じない場合は、裁判などの法的措置も辞さないという姿勢を明確に伝えます。弁護士の名前で正式な書面が届けば、相手方も事の重大さを認識し、交渉に応じる可能性が高まります。
相手が交渉に応じれば、上記の約束事を盛り込んだ「示談書」を作成します。
その際、約束を破った場合の違約金についても定めておくことで将来の同様の行為を防ぐ効果が期待できます。
ご自身の心身の負担を少しでも軽くするためにも、相手との直接のやり取りは避け、専門家である弁護士に交渉を任せることをお勧めします。
証拠となる投稿のスクリーンショットなどを保全した上で、一度ご相談ください。