彼氏のバイト先店長からの殺害予告、慰謝料請求は可能?

先日彼氏が夜中の2時過ぎまでバイトしてるのを彼氏の住んでる地域の警察に相談したら彼氏のバ先の店長に殺害予告されてるのを彼氏づてに聞きました。
ただ私が殺害予告?って聞くとその旨を伝えるLINEを送信取り消しにされたため慰謝料を取れるのかが知りたいです。

ネクスパート法律事務所の弁護士の北條です。
彼氏のアルバイト先の店長から、彼氏を介して殺害予告をされたとのこと、さぞご不安なこととお察しいたします。大変な恐怖を感じていらっしゃることでしょう。
ご質問の「慰謝料を取れるのか」という点について、結論として現状のままでは、店長に対して慰謝料を請求することは、残念ながら難しいと言わざるを得ません。

慰謝料を請求するためには、「相手の違法な行為によって精神的な苦痛を受けたこと」を、客観的な「証拠」によって証明する必要があります。
殺害予告は、人の命を脅かす重大な違法行為ですから、慰謝料請求の対象にはなり得ます。

しかし、今回のケースには、法律的に見て大きな壁が2つあります。
1つ目は、「決定的な証拠がないこと」です。慰謝料請求の最も重要なカギとなるはずだったLINEのメッセージが「送信取り消し」によって消されてしまっています。
これでは、法廷や交渉の場で「言った、言わない」の水掛け論になってしまい、「店長が殺害予告をした」という事実を相手に認めさせることは極めて困難です。
2つ目は、あなたが店長から直接言われたのではなく、彼氏からの「また聞き」であることです。
「店長がこう言っていた」と彼氏から聞いたというお話は、法律の世界では証拠としての力が非常に弱くなってしまいます。

まず、ご自身の安全を第一に考えてください。もし少しでも身の危険を感じるようでしたら、慰謝料の問題とは別に、ためらわずに警察に相談しましょう。
「彼氏から店長に殺害予告をされたと聞いて怖い」と、ありのままを伝えてください。相談したという記録が残るだけでも、あなたを守る一助となります。
その上で、この問題の鍵を握る彼氏と冷静に話し合い、なぜLINEを消したのか、本当は何があったのかを、感情的にならずに確認することが大切です。

今後、万が一、脅迫めいたメッセージなどを受け取った場合は、すぐにスクリーンショットを撮るなど、必ず証拠を残すようにしてください。
現状は厳しいですが、一人で抱え込まず、ご自身の安全を最優先に行動してください。