弁護士から辞任の申し入れをされてしまいました

損害賠償請求事件の被告側です。委任をお願いしていた弁護士から着手金は返金するので、他の弁護士を探して欲しいと辞任の申し入れがありました。理由は、方針に賛同が頂けなかった為。と言われました。
方針というのがどの点を指すのかが不明瞭なのですが、①最初に提出した準備書面と陳述書で勝敗は決している(勝訴)という先生の回答に対して、以前相談した弁護士からは立証が難しく、勝訴は厳しいと言われていた為、念のため、次回の準備書面を全力を注いで頂けますか?という趣旨のメールを送ってしまったことを指すのか、
その点以外で考えられるのは②尋問や準備書面にある主張を取り入れて頂けないかという提案をしたことか、③原告が陳述書が信用できないと反論してきたことを、再反論する予定だと言われた時に、陳述書ではなく、証拠として出した記録が信用できないと原告は主張しているのですよね?と質問してしまいました。
慌てて、謝罪のメールを送りましたが、先生からは私のやり方では満足頂けないと思うと言われ、不満の残る訴訟になってはいけないので、早く他の人を探した方が良いと言われてしまいました。
こんな展開になるとは思わず、動揺が止まりません。私としては継続してお願いしたいと思うのですが、もう無理なのでしょうか?
諦めて次に行くべきなのか、今一度、謝罪してお願いしたい旨伝えるべきか、どのように対応したらよいでしょうか?
またどのように対応したら、依頼者の為に、頑張ろうと思ってもらえると思いますか?
その弁護士の良いところは事件について専門性があるところでずっと依頼したいと思っていた先生でした。
ただ気になる点もあって、質問に回答してくれないことが多々あり、不安に感じることは多かったです。
また準備書面に書いてあることに理解を深めたくても、中々教えて下さらなかった点もありました。
準備書面は原告は10ページにわたって書いていたものの、先生は3ページだったので、私の事件はあまり熱量が高くないのかなと思ってしまっていた部分はありました。
そういうところを見抜かれたのでしょうか?今後、どういう選択が訴訟に良い結果を導くでしょうか?
ご意見・アドバイスよろしくお願いいたします。

訴訟方針は弁護士で異なります。被告の場合は、原告の要件事実を端的に否認して反論しておけば足ります。原告の余計な主張に対してすべて反論すると争点がぼやけてしまう危険があること、原則として立証責任は原告にあるためです。その点を踏まえて、今後は、準備書面の枚数などにこだわらない方が弁護士と良好な関係を築けるかと思います。ご参考にしてください。

【質問1】先生からは私のやり方では満足頂けないと思うと言われ、不満の残る訴訟になってはいけないので、早く他の人を探した方が良いと言われてしまいました。。私としては継続してお願いしたいと思うのですが、もう無理なのでしょうか?
【回答1】その先生の考え方次第であることから、当職が判断をすることはできません。もう一度、お願いして受けてくれないのであれば、別の弁護士を探すほかないと思います。おそらく、方針が合わないというよりかは、いろいろと細かい主張内容や立証方法などに対して質問をすることが、その先生にとっては「否定されている」と受け取った野ではないかと思います。ある程度、裁量をその弁護士に与える形で訴訟はやらないと弁護士側がやりにくいということは確かにあります。

【質問2】またどのように対応したら、依頼者の為に、頑張ろうと思ってもらえると思いますか?
【回答2】その先生は、依頼者のために頑張ろうと思っておられると思います。

【質問3】「ただ、気になる点もあって、質問に回答してくれないことが多々あり、不安に感じることは多かったです。また準備書面に書いてあることに理解を深めたくても、中々教えて下さらなかった点もありました。」という点
【回答3】上記の点で、あなたの意図するところ(単なる質問)とは、違う形(弁護士に対するやり方や進め方に対する不満等)に受け止められたのだと思います。

【質問3】「準備書面は原告は10ページにわたって書いていたものの、先生は3ページだったので、私の事件はあまり熱量が高くないのかなと思ってしまっていた部分はありました。」という点
【回答3】書面の分量は、事件に対する熱量とは比例するものではありません。特に、最近では、裁判所から書面が長すぎるということがよく言われるようになっております。ですから、熱量を書面の量で量るのは違うと思います。

【質問4】今後、どういう選択が訴訟に良い結果を導くでしょうか?
【回答4】新しい弁護士を見付けて、きちんと解決方針を詰めてから依頼をするのが良いのでは無いかと思います。また、大筋についての方針が決まったら、後の細かい部分については、弁護士に裁量を委ねる形でやらないと弁護士を依頼する意味がないと思います。

ご意見ありがとうございました。
再度、継続のお願いをしましたが、結局、引き受けてはくれませんでした。
私としては不安に思うことをただ質問していただけで、なぜこうなるの?と思っていたのですが、弁護士にとっては否定されていると思わせてしまっていたのだなと思いました。
確かに細かい部分も気になって質問をしてしまうのですが、そういう依頼者はあまりいないのでしょうか?
先生方は主張内容や立証方法について質問されると、不快に思いますか?
また弁護士に依頼しても切られてしまうのではないかと怖くなってしまいます。
弁護士に裁量を委ねる姿勢が足りなかったのは納得です。
心配になって、自分もできることはないかと参加しようとしたので、疎まれてしまったのかもしれません。
準備書面の量で熱量を測らないようにします。