内容証明での500万円請求に対する法的対応の相談

【相談内容】
内容証明郵便で「無修正動画を公開され精神的苦痛を受けた」として500万円の請求が届き
わいせつ物頒布罪、リベンジポルノ防止法違反であり警察に被害届を提出する予定と書かれていました。
事実相違がありましたので近くの弁護士さんに相談したところ法外な請求で吹っ掛けてきているとのことだったので自分で反論書を書き相手の担当弁護士に送り返信を待っています。

【経緯】
2020年頃、相手(男性)から「学習指導の代わりにフェチプレイをしてほしい」と言われ、性行為ではないプレイ&撮影を行いました。私はSNSなどでフェチ向け動画を以前から投稿しており、相手もそれを見た上で私に接触してきました。
プレイ後学習指導の関係は自然消滅してしまい投稿後、公開から3か月後に撮影は許可したが公開は許可していないと相手から削除の要請があり、すぐに対応して全て削除済です。その時にもうアップしないことを約束し話は終わりました。(証拠DMあり)

しかし2025年になって無断転載サイトでその動画が掲載されていることを知らされ、削除対応をしてほしいという連絡がありましたので検索エンジンやサイトに削除申請などを行い実際に削除はされました。その証拠もあります。いまだ削除してくれないサイトもありますが現在も対応しています。
その後3カ月経って内容証明が送られてきました。

【こちらの主張】
わいせつ物頒布罪(刑法175条)およびリベンジポルノ防止法に該当しない理由の要約
当該動画には、顔や性器にモザイク処理を施しており、第三者が被写体を特定することはできません。
声も、私が一方的に喋っているだけで、相手の声は興奮状態なこともあり不明瞭で判別困難かと思います。

投稿サイトでは無修正動画を明確に禁止しており、運営による目視チェックも実施されています。
私がアップした動画は削除されることなく通常通り公開されていたことから、当該サイトの基準上でも「無修正ではなかった」と判断されたといえます。よって、刑法175条が禁じる「わいせつ物の頒布」に該当しないと考えます。

リベンジポルノ防止法では「特定可能な性的画像記録」が対象となるため、この動画は構成要件を満たしていません。
撮影は、相手の明確な同意のもとで行われ、相手の希望に沿った内容でした。
私は過去にも同様のフェチ動画を投稿しており、相手はその事実を知った上で私に接近し、プレイに参加しています。撮影中にはカメラ位置や映り方の確認もしており投稿を前提とした状況を共有していたと判断できます。相手は撮影中嫌がる様子もなく、むしろ積極的に演技をしていた様子が映像に残っています。
このような経緯から黙示の承認があったと当時の私は判断してしまい、削除要請を受けてすぐ動画の公開・販売を停止し関連データも全て削除しています。

継続的な公開や悪意的な投稿の意図はなく誠実かつ速やかな対応を行っています。

本件は「報復目的」ではなく信頼関係を前提とした合意的なやりとりでした。
相手は学習指導と引き換えに私とのプレイを求めた背景もあり取引関係の一環でもありました。
その後学習指導を少ししか行わずむしろ私が一方的に損を被った立場です。

現時点で私がアップした動画は4年前に削除済みであり、双方で話し合い解決している証拠メッセージがあります。
現在他サイトに存在するデータは私の意思に反した無断転載によるものです。そのため責任を問うべきは転載した第三者であり、私自身は著作権者として被害者にあたります。
相手は精神的損害を主張していますが、医師の診断書や客観的証拠は一切提示しておらず、因果関係の立証もされていません。
削除要請には誠実に対応し、一方的に私に削除対応を任せた上で責任だけを求めてくる姿勢は不公平であり、法的にも認められるべきではありません。

【相談したいこと】
今は内容証明を受けてすぐ事実の相違、経緯を送った状態です。
私は防衛的に自分を守りたいです。このような請求に対して法的に支払い義務があるのか?
できれば交渉で終わらせ費用や精神的負担を抑えたいです。

【希望】
請求を退けられるように冷静で論理的に反論・対応してくれる弁護士を希望。
訴訟はできる限り避け再発防止を目的とした誓約書提出などによる示談的解決を視野に入れております。
高額な顧問契約ではなくスポット対応で明確な見積もりが出る形が理想です。

必要に応じて、スクリーンショットや送られてきた内容証明の写真も提出できます。

ご相談内容を拝見しました。
慰謝料で500万円というのは一般的にはかなり過大な請求と言えますから、交渉を行い請求を低減するというのは可能であると思われます。
ただし、スポット案件となれば通常は着手金・報酬金が発生しますし、これらの計算は相手方からの請求金額をベースに行う場合がほとんどです。また、今回はわいせつ物頒布罪やリベンジポルノ防止法違反の主張があるとのことですので、刑事弁護における示談交渉活動に相当しますから、その点でも一般的に弁護士費用はある程度大きくなると思われます。
また、相手方から訴訟を提起されれば訴訟対応はせざるを得ませんし、最適な方法として弁護士側から債務不存在確認訴訟などの提案をされることもあり得るでしょう。

最終的にはご自身の予算を示していただき、弁護士と合意できるか、によると思いますが、以上を踏まえてどうするかお考え下さい。

ご丁寧なご回答ありがとうございます。
500万円の請求は法外との認識をいただけたことは安心材料となりました。
加えて、知人の警察官にも相談したところ、「本件は刑事事件には該当しない」との見解を受けており、私自身もわいせつ物頒布罪・リベンジポルノ防止法の構成要件を満たすものではないと考えております。

そのため今回は刑事弁護としてではなく、民事の慰謝料請求に対する交渉支援を希望しております。私としても精神的・金銭的な負担を最小限に抑えたいと考えており、訴訟には極力発展させたくない意向です。

相手の弁護士さんから返信が来た際に、まずは示談交渉を前提に誓約書などによる穏便な解決を目指したいと考えております。

証拠資料の整理や経緯説明など可能な限り自分で対応いたしますので、弁護士費用については現在のところ20万円以内で抑えたいという希望がありますが状況や工数に応じた柔軟なご提案があれば伺いたいです。

改めて、今回のような請求に対して法的支払い義務があるのか、またご対応の可能性や費用感などを具体的にご相談させていただければ幸いです。

お返事ありがとうございます。いずれにせよ掲示板上でさらに具体的なご依頼の相談を受けることも金額についてのやり取りをさせていただくことは不適切と考えますので、具体的な法律相談をご希望の場合は私に限らず、直接メールフォーム等でご相談されるのが良いでしょう。