Xから法的文書を受け取ったとメールが来ました
Xから【法的書面を受けとった】とメールが届き、PDFが添付されていました。この場合、相手に払わなければいけないの相場はいくらですか?普段から投稿には気をつけており、個人を誹謗中傷した覚えはなく戸惑っております。
①この後はプロバイダから【意見照会】が届きますか?
② 示談金や損害賠償などでいくら位用意しておかないといけないのでしょうか?
③示談にならなかった場合、刑事裁判となるのでしょうか?民事でしょうか?
今後どのような流れになるか教えて頂きたいです。
よろしくお願いします
お困りのことと思います。
Xからの書面は、裁判所からの開示請求命令書でしょうか。また、Xが開示を決定したことを通知するものでしょうか。
だとすると、Xに登録した個人情報が請求した相手方に開示されている可能性があります。
Xに登録していある内容が、電話番号やメールアカウントなどの場合は、そこへ情報開示を求めていくことが考えられます。場合によっては、開示請求先から意見照会が届くでしょう。
ネット掲示板への投稿に対する開示請求の場合は、まず、掲示板に投稿された際に利用したプロバイダー情報が開示され、その後、プロバイダーへの開示請求の際に投稿者(相談者さん)への意見照会が届きます。
Xへの投稿が名誉棄損等に該当する場合は、情報開示により民事・刑事での責任追及の可能性が高まります。
示談金や賠償額は投稿内容や投稿の回数などにより異なります。ただし、開示請求の費用も上乗せされますので、50~100万円前後からになると思われます。
刑事事件の場合は、弁護人を通じて示談交渉を行い、示談が成立すれば、初犯の場合は、起訴猶予になるか、起訴されたとしても執行猶予などの軽い刑になります。
どこまで相手の要求を飲むかは別にしても、弁護人と相談して妥当な金額を示談金として支払う必要は出てくるでしょう。
民事は、相手の請求に対し、どのくらい認めるか、裁判を視野に入れて検討する必要があります。
示談とは異なり、相手の請求に素直に応じる必要はありません。刑事事件になっていなければ、それほどひどい投稿内容ではないことが推認されますので、あくまで拒否するか、早期解決などを視野に入れて、少しは支払うかなど慎重に検討する必要があると思います。
相談者さんに身に覚えがないのでしたら、とりあえずは、警察や相手方からのアクションを待つべきだと思います。
心配し過ぎて軽々に行動せず、場合によってはお近くの弁護士に資料を持ってご相談ください。
以上、ご参考まで。
IPアドレスの開示仮処分であった場合は、その後プロバイダから意見照会という形で書面が届く可能性はあるでしょう。
また、開示命令の手続きであった場合はxのアカウントに登録されている情報が開示されるため、プロバイダからの意見照会がなされず直接弁護士から連絡が来る可能性もあります。
裁判外での交渉でまとまる場合は30〜60万円程度の幅で解決することが多いかと思われます。
刑事事件となるかどうかについては実際の投稿内容次第ですが、事件化するケースはあまり多くないように思われます。
今後については、弁護士から連絡が来たり、プロバイダから意見照会書が届いた際に改めて弁護士に相談される形で良いかと思われます。