電車内トラブルでの被害届と弁護士依頼についてご相談
2か月前に電車内乗客間トラブルとなり、知らない人に水筒で殴られました。
帰宅ラッシュ時乗降中に私のバッグが相手にぶつかったこと(私は自覚なし、相手談です)がきっかけかと思われますが、
暴言→背後から蹴り→大声で暴言→盗撮をされたため写真について問うたところ揉め、大型水筒で腕を殴られました。
腕は現在リハビリ中ですが後遺症の可能性もあるそうです。精神面ではPTSDとうつ病の診断が出ています。
刑事と民事両方で動くつもりです。
警察と被害届を出す日程を話した際、相手からも被害届が出ると伝えられました(上記のバッグぶつかり、蹴られた際バランスを崩し相手の足を踏んだ、もめた際に逃げられないよう相手のバッグの持ち手をつかんだ、以外には心当たりありません)。
一部のみでも結構ですので、皆様のご意見をお聞かせいただければと思います。
よろしくお願いします。
①警察からは被害届提出時に聴取があり、指紋採取、写真撮影をするといわれましたが、指紋や写真は断ってもよいのでしょうか。それによる支障はありますか。
②相手から私への被害届はどの程度効果が出そうでしょうか。
③相手へは傷害罪のほかに暴言による侮辱罪や精神面でも何か見込めますか。いくらくらい請求・獲得できそうでしょうか。
④弁護士依頼するのはどのタイミングが良いのでしょうか。また弁護士費用はどのくらいが目安となりますか。
まつもち様
はじめまして。弁護士の新川と申します。
ご質問の件、以下回答差し上げます。
➀逮捕されておらず、身体検査令状も出ていなければ断ることは出来ますが、それにより捜査機関の態度などが悪くなる可能性はあります。
➁ご記憶を前提とすると、特段まつもち様の行為が犯罪に該当するようには見受けられませんが、被害届が出ていること自体が相手方の交渉材料とはなり得ます。
➂相手方の行為により発生したうつ病などは慰謝料等の対象となり得ます。また、仮に重大な後遺障害が残るようであれば100万円単位の損害賠償請求が視野に入ります。
④刑事事件一般に言えることですが早めに相談し、依頼を検討した方が良いです。弊所の場合、着手金について、刑事事件の弁護と相手方への民事上の請求(交渉まで)を併せて40万円、報酬について、公判請求を免れた場合30万円、相手方の金銭的な請求を退けた、請求額を減じた場合や、相手方から経済的利益を得た場合にその額の20%、いずれも税別となります。詳しくは面談時に事情を詳細に聴取の上で、ご説明させていただきます。
【質問】①について。
質問者様は被害者ですので、指紋採取や写真撮影は全くの任意となりますが、断ると警察の捜査対応が消極的になる可能性はあります。
【質問②】について。
相手からの被害届が警察に受理されれば、警察は質問者様を取調べすることになります。
【質問③】について。
双方が被害届を出すということは諍いではたまにあり、相手の被害届が受理されれば、本件は双方暴行ないし傷害などになり、警察は当事者には他方の連絡先を開示せず弁護士に限り開示しますので、どちらか、あるいは双方弁護士を立てて示談交渉の流れになると思います。質問者様がどのくらい請求できるかですが、質問者様が起訴(略式起訴による罰金かと思いますが)を避けようとすれば請求額をかなり減額にするかあるいは双方の対応如何では双方0円での示談かそれ以上での形などが考えられます。経験上、双方暴行・傷害の場合は、刑罰により失う物が大きい方が譲歩する形になると思います。民事については刑事の示談の中で解決する形が一般的かと思います。
【質問④】について。
刑事事件は早めに相談して今後の展開についての見解を聞いて対応を考えた方がよろしいと思います。弁護士費用は弁護士によって異なりますので、ホームページや相談時に確認されるとよろしいと思います。
以上、回答になっているかどうか不明ですが、よろしくお願いいたします。
お二方わかりやすいご説明ありがとうございます。
相手からの被害届(犯歴がつく:警察談)に関しては気にしないのですが、「略式起訴による罰金」を払っても相手に大きいダメージを与えたいと考えています。減額にするより、罰金分を差し引いても請求額が大きい方が最終的な獲得額は大きくなるかなと思います。
あくまでも刑事→相手が示談にしてこなければ民事も、という流れなのですね。
被害届提出時に告訴もしたいと伝えたほうが良いのでしょうか?
まつもち様
お世話になります。
告訴することにより相手方への処罰を求める意思が明確になるというメリットはありますが、弁護士に告訴状の作成等を依頼する場合、一般的に相当の費用が掛かります(本件であれば弊所の場合、着手金35万円、受理された場合報酬金35万円、いずれも税別です。)。また、被害者としての取り調べにおいて厳罰を求めることでもある程度は代替し得ると思います。