上司の叱責と社内対応に関する不当解雇の可能性は?
体調不良で欠勤をする当日出勤時間前に上司に休む連絡をしました。
翌日、出社した時に上司からは体調不良で休んだことに対して、人格否定と言えるような叱責をされました。日頃から上司の勤務態度に不信感が募っていたので、そのことも含めて会社のコンプライアンス窓口に相談をしました。
コンプライアンス窓口では、上司に対して聞き取りを行ない、回答も書面で貰いました。
回答書の内容は、体調不良で欠勤した時の叱責は上司本人も認め、他の勤務態度に関しては、上司本人が否定していました。
その後、社長から、私がコンプライアンス窓口へ相談したことについて、入社して一、二ヶ月の身で上司の悪口を言ったということで、役員会で私の進退について議題にかけると、会議で他のスタッフもいる前で言われました。
これで解雇となった場合、不当解雇になりますか?また、コンプライアンス窓口に相談をしたことを他のスタッフにも明かされたことは、守秘義務違反になりませんか?進退について議題にかけるとの発言は、退職強要や退職勧奨になりますか?
社長の発言は録音したので録音データはあります。
コンプライアンス窓口に相談したことを理由に不利益な取り扱いを行うことは法律で禁止されています。
そのため、内部通報を行ったことにより解雇がされた場合には不当解雇に当たる可能性があるものと考えられます。
また、降格がされた場合にも、不利益な取扱いに該当する可能性があります。
なお、進退について議題にかけるという発言のみでは、退職強要や退職勧奨に直ちに当たるとは判断し難いものと思われます。
労働法を扱う弁護士にご相談するのがよいと思われます。