ホテル敷地内でレンタサイクル事故による怪我の損害賠償についての相談
2025年4月28日、旅行先のホテルでホテル管理のレンタサイクルを利用中に、自転車のブレーキが効かず転倒し、負傷しました。大腿骨骨折や右手親指骨折。
事故後はホテルの車で病院へ搬送され、入院および手術を受けることになりました。
現在、治療費・入院費・通院費・休業損害・慰謝料等の損害賠償をホテル側に請求したいと考えています。
ホテル側は、事故発生の事実を証明する文書を発行しており、私がホテル敷地内で転倒し負傷したことを正式に認めています(証明書あり)。
相談内容
1.ホテルに対する損害賠償請求の適法性と見込み
2.慰謝料や休業補償など、請求できる具体的な費目と金額の目安
3.請求に必要な書類・手続き
4.弁護士に依頼する場合の費用と進め方
利用規約をまず確認なさってください。
ホテル管理であれば、保険会社対応になろうかと思います。
大雑把な見通しとして
・利用者原因や第三者原因⇒請求不可
・管理原因⇒請求可能(過失相殺の可能性は有り)
ブレーキの整備不良が原因であるのかについての証拠の存否やご自身側の過失の有無が問題となるかと思われます。
具体的な金額等については、事故日を記載されていることや、ケースとして稀であることから、相手方も見るかもしれない公開相談ではなく、
個別にご相談されたほうがよいでしょう。
> 1.ホテルに対する損害賠償請求の適法性と見込み
→ ホテルの管理するレンタサイクルのブレーキが効かなかった点について、管理者であるホテル側に整備不良等の過失が認められるか(ホテル側の過失の有無)が請求の可否を左右します。
ホテル側は事故の発生は認めているようですが、事故原因(ホテル側にレンタサイクルの管理の過失があったこと)まで認めているのでしょうか。ホテルに過失があったことまで認めていないなら、ホテル側の過失を相談者様側で立証する必要が出てきます。
また、仮にホテル側に管理の過失が認められるとして、事故場所における運転の仕方等に基づいて過失相殺をホテル側が主張してくる可能性もあります。
2.慰謝料や休業補償など、請求できる具体的な費目と金額の目安
→ 治療費、通院交通費、入院雑費、入通院慰謝料、休業損害等が考えられます。また、後遺障害の等級が認定された場合、後遺障害慰謝料、逸失利益も加わります。
入通院慰謝料の金額は、入通院期間•通院頻度等によって変わってきますし、後遺障害等級も1級から14級まであり、どの等級に該当するかにより、後遺障害慰謝料•逸失利益の金額も変わって来ます。
>3.請求に必要な書類・手続き
→ 損害を立証するための証拠(診断書、診療報酬明細書、休業損害証明書など)、ホテル側が過失を争うなら、過失を立証するための証拠等を揃えた上で、請求する損害の金額•内容等を記載した書面で請求してみることが考えられます。
>4.弁護士に依頼する場合の費用と進め方
→ 弁護士費用がいくらになるかは、ホテル側に請求して行く金額や請求方法(示談交渉で済むか、訴訟提起まで要するか等)等によっても変わってきます。
現時点における相談は、事故発生時から間もない時期の相談になりますので、初動対応の内容、これからの流れ、今後の方針•見立て等になります。これらについて、お手もとの証拠を拝見の上、説明して行くことになろうかと思われます。
そこで、お手もとの証拠等を持参の上、一度、お住まいの地域等の法律事務所に直接相談なさってみてください。
なお、弁護士費用については、あなたやあなたの家族の加入している保険(自動車の任意保険、ご自宅の火災保険等)に弁護士費用特約が付いており、今回の事故にも適用があるかを確認してみるとよろしいかと思います。