婚姻費用と転職について

私は38歳男性です。
現在妻と別居し、婚姻費用調停を行なっています。

審判になる直前で妻の弁護士が、「この4月で転職し、給与が下がった。転職後の給与で査定してくれ。給与が下がったので増額で。」と、言い出しました。転職理由はわかりません。

①婚姻費用は新しい職場の給与で決まりますでしょうか。今の職場になって、まだ1ヶ月分しか給与を貰ってないはずです。

②新しい給与で査定された場合、どのような転職理由なら、婚姻費用の増額が認められるのでしょうか。

③もし婚姻費用が高額な場合、即時抗告を行います。どのような主張をすればよいでしょうか。

ご質問に回答いたします。

質問①について
婚姻費用は、新しい職場の収入を前提に決めることになります。
通常は、直近3ヶ月分の給与明細を提出することが多いですが、
ご記載の内容からは、1ヶ月分の給与明細があれば、そこから年収を算定します。
その際は、賞与の有無も考慮します。

質問②について
原則として、転職理由は考慮されず、現在の収入を前提に婚姻費用を決めます。

質問③について
婚姻費用が高額であることになった理由によります。
算定表を基礎にして婚姻費用の額を決めることになりますが、
算定表を基礎にして計算した婚姻費用よりも高額になった場合は、
計算が誤っていると主張することになるでしょう。
それに対して、算定表上は妥当な金額だけれども、ご質問者様にとって高額であるということであれば、ご記載の内容から判断する限り、残念ながら、的確に主張できる事実は見当たりません。

ご参考にしていただけますと幸いです。