いじめ加害者側として慰謝料の請求への対応
約1年前に、高校1年の息子が違うクラスの男子生徒にlineで暴言を浴びせたと学校から連絡がありました。
子供によると、友達がいる違うクラスに遊びに行くたびにこちらをちらちらみてくるので嫌な気分になり、「こっちみるな」「死ね「殺す」「障碍者か」などの暴言を直接ではなく、lineで伝えたようです。(ここはインクルーシブの学校で実際その生徒さんはグレーゾーンだったようです。)
学校側からは親にも説明があり、別室投稿3日間先生方の指導を受け、その後本人に謝罪をつたえるということだったのですが、それ以降、先方の親が学校に行かせたくないということで、相手の生徒さんはずっと登校しないままでした。
その後改めてお互いの親同席で謝罪の場をもうけてもらうことになり、もちろん息子にも自分のしたことを反省するよう話もしていました。ところが前日になって謝罪は不要だと学校に連絡があっったということで正式に謝罪する機会もなくなりました。少し後に相手のお子さんが退学したということを聞きましたが、先生からは先方の両親の反応が過剰だからきにしなくてよいと息子に言われたようです。
その後忘れかけた昨年末に、警察署から呼び出しがあり、息子に被害届が出ているということでした。
警察の方もこの件は受理まで相当時間がかかったとのことで、けいさつとしても受理すべき案件か微妙なところのようでした。息子は結局1日事情聴取を受け、あとは家庭裁判所のかんかつになるとのことでした。
それで終わりかと思っていたところ、今度は先方の弁護士から連絡があり、内容は、先方が退学したので、入学のために支払った制服や教材代をふくめた費用と慰謝料併せて30万円と本人への直接謝罪の請求ということでした。
こちらから謝罪の意思を示したのに受け付けず、被害届を出され、さらに慰謝料の要求と先方の要求がエスカレートしていることに恐怖を感じています。もちろん原因は息子の心無い言葉ですので、息子にもしっかり反省してもらいたいですし、私たちにも多少の責任はあるとおもっています。でももうお互い16歳ですし、分別ある年連に差しかかってきていると思っていますので、こちらの言い分も無視で、先方の要求どおりに慰謝料を支払うことに納得しきれません。
経済的事情もあり、すぐ用意できる金額ではないため、10万円の減額請求を求めましたが聞き入れてもらえませんでした。
先方は大事にはしたくないと言っているようですが、今後どうしたらよいのでしょうか?
ご回答いたします。
相手方が30万円を求めてきている状況で、こちらが10万円しか払えないということであれば、和解(交渉)による解決は難しいということになります。
そうすると、こちらとしては「これ以上支払うことはできない」と伝えて、あとは相手方が訴訟を提起するか決めるという形になります。
実際には裁判を提起されたら対応のために時間と(弁護士に依頼するなら)弁護士費用がかかりますので、もう少し増額して今の段階で和解を目指すという判断も十分にあり得ます。
なお、和解をするのであれば「これで互いに全て終わり」という趣旨を含む合意書を締結することが必須(これがなければ事後的に追加で請求されうる)ところです。
いずれにせよお近くの弁護士にご相談されることをおすすめいたします。
ご参考になれば幸いです。
教えていただきたいのですが、この状況で、こちらも弁護士を立て、言い分を主張して勝ち目はありますか?