お互いに言い合いになった場合の開示請求について
投稿サイトで言い合いになってしまった相手がいます。 最初からその方は言葉がキツく、私の方は最初は丁寧に話していましたが、煽るようなキツい言い方のコメントがくるので、お互いに言い合いになった感じです。 具体的に相手からは私を見下す内容が書かれていて、 (学歴、仕事や収入などについて) ●どうせ無職やパートがいいとこだろう、 ●離婚して生活保護だろう、 などがよく書かれていました。 その他に度々、 ●頭悪い、頭弱い、私と子供揃って頭悪い、 など書かれていました。 毎回あなたなんてどうせ働いてないでしょ? など煽るようなコメントだった為、 私の方は、その方が他の方にしたコメントで、 親と仲悪く縁を切っていると書かれていた事や、 コメントの言葉遣いが悪く、私の事も(〜な奴だな)と呼んだりしていた為、 ●親と仲悪く家庭環境悪かったもんね、 ●言葉遣い悪いのは、育ちが出るから気を付けた方がいいよ、 などコメントしてしまいました。 すると相手が、そろそろ開示請求しようかな、と匂わす投稿をしました。 お互いに言い合いになり、相手もかなり頭悪いなど見下すコメントを繰り返してたのですが、 相手が上記の様なコメントをしていた場合でも、開示請求は通ってしまうのでしょうか? ※ちなみに開示請求を匂わす投稿をした日に、今まで酷いコメントをサイトに報告してたので、相手が消したかサイトが消したか分かりませんが、相手のコメントが2つ消されていました。 (匂わせた日に消えていたので相手が消したかなと思っています)
追記
匂わせた当日、2つの消えたコメント以外はスクショしました。(自分のコメントも含めて) またそのサイトのアカウントは削除しました。
弁護士からの回答タイムライン
- 匿名A弁護士まず前提として、開示請求は実際に投稿された具体的表現を含む内容や流れ等を実際に見ないと、見立てが難しく、なんとなくこういうことを書かれました程度だと、正確な見通しは立てられないことはご承知おきください。 その上で、プロバイダ等に対する開示請求の段階では、経緯はともかく、こちらが書いた内容だけを見たときに、名誉権その他の何らかの権利侵害に当たるものであるとすれば、当該投稿について開示される可能性はあると思います。 ただ、一般論としては、仮に開示されたとしてもその後の損害賠償請求等で経緯等を主張すれば、内容によっては何かしら争いうる可能性もあるので、開示請求をされているだとか、開示された等の連絡がプロバイダ等から来た場合は、早急に弁護士にご相談されることをお勧めします。 なお、経緯がどういうものであれ、相手方が酷い書き込みをしたからと、こちらが同じように書き込むことは、法律上当然に許されるものではありません。 どういう経緯であれ、ご自身が後から不安になるような書き込みをしないよう、投稿前に深呼吸をする等したうえで少し時間を空けて仮に実名でも投稿できるのか等読み返してみたり、冷静になってから判断する等心がけてみても良いかもしれません。 (殴られたので殴り返すというのは、そうしなければ身を守れなかったとなれば正当防衛等で認められる可能性があります。一方で、誹謗中傷をされたとしても、誹謗中傷をしなければ身を守れなかったなどと言うケースは想定しにくく、先にやられたからというだけでこちらの行為を正当化できるのかは疑問があります)
- em7さんプロバイダに開示請求の依頼が相手からきた場合、双方のコメントは確認してくれないのでしょうか? 私だけのコメントを見て開示に応じる場合もあるのですか?
- 匿名A弁護士一般論として、相手方の書き込みが酷いから、私は何を書いても許されるので違法性はない、などという反論が法的に認められるか疑問です。 そうすると、こちらが書いた内容がそれ自体としてみたときに何かしらの権利を侵害しているとなれば、開示請求が認められる可能性はあります。 また事実関係としても、書いた本人ではないプロバイダ側が、これまでの経緯等を当然にすべて理解して反論するということができるのかの疑問もあります。(特に、やり取りが単発のものではなく、一定期間に渡るとき等) この点は、意見照会書が来ることがあれば、その際に可能な限り分かりやすく伝える等することになるかと思いますが、ご自身で法的にまとめて回答書を作成することにご不安等あれば、弁護士に依頼するということもご検討ください。 (なお、回答書の作成期間は一般に、弁護士が事情聴取をして書面を作成するにはかなり短い期間で設定されていることが多く、回答期限について延長を求める等何か対応をするにしても、弁護士へご相談される場合は、可能な限り速やかにお問い合わせされる方が良いと思います。) 加えて言うと、当然ですが、開示請求は、仮にプロバイダが開示に応じなくとも、裁判所で開示せよとの決定等が出て確定すれば、プロバイダとしては応じざるを得ないことになります。 なので、プロバイダが分かってくれるか、応じるか等ではなく、法的に裁判所が開示を認めるのかどうかの視点からお話していることはご確認ください。
- em7さんコメントありがとうございます。 他の弁護士の方の意見もお聞きできたらと思います。 お願いします。
- 文脈次第ですが、場合によっては相手とのやりとりについても言及をし、受忍限度の範囲かどうかを判断するケースもあります。 ただ、相手方の手続きの進め方次第ですが、細かい部分を書面等に記載せず、誹謗中傷を受けたとして当該投稿のみを切り取り請求が認められる可能性はあるでしょう。 また、相手がきっかけであったとしても、こちらの投稿が受忍限度を超えて違法な権利侵害となる場合には当然違法行為として罰則があるため、相手が原因だから何を言ってもいいということにはなりません。
- em7さん細かい部分を書面等に記載せず、誹謗中傷を受けたとして当該投稿のみを切り取り請求が認められる可能性はあるでしょう。 とは、その際は私も弁護士に相談し相手のコメントなどについて相談すればよいのでしょうか?
- em7さんサイト側に開示請求をした場合、サイト側は双方のやり取りは確認してはくれないのでしょうか? 弁護士、警察などにおいても、双方のコメント(経緯)は確認しないのでしょうか?
- 依頼者がどのように説明をするか次第かと思われます。 また、上記の通り双方のやりとりが確認されるかはケースバイケースです。 相手のコメントについて開示を求めるのであれば、弁護士は個別に相談をされると良いかと思われます。
- em7さんスクショはしてあり、相手が毎回の様に 頭悪いなどのコメントをしていたものが残っています。 意見照会書などが届いたら、弁護士さんにスクショの記録を持ち相談すれば良いでしょうか?
- em7さん最初の文に書いたように、相手が匂わせた当日にアカウントを削除しました(ThreadsでコメントしてたのでInstagramのアカウントごと削除しました) この場合でも開示請求はされるでしょうか?
- em7さん言葉が足りずすみません。 アカウントを削除したのは私です
この投稿は、2025年3月5日時点の情報です。
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