違法案件を紹介した仲介業者への請求と違法契約の無効確認
仲介業者Aを介し、とある法人Bを紹介され、Bと業務委託契約を結んでいる法人代表者です。
開設許可の必要な業態で、許可を取得しているBから業務委託され、Aからは、「Bは既にこの形態で3年近くの営業実績があり問題のない内容である」と言われ、私はAに仲介手数料を数百万支払い業務を開始しました。
ところが、半年以上経過した後に、この契約が違法であると判明しました。開設許可を出す監督省庁より、この業態での業務委託は認められていないということでした。金融機関より違法の疑いがあると指摘があり、仲介業者Aに対し監督省庁に確認させた結果の回答なので、Aも非を認めています。
仲介業者Aは経済産業省に認可されている専門家を謳う業者であり、それを信じて高額な仲介手数料を払いアドバイザリー契約を締結したにも関わらず、違法な契約内容であったことが後から判明し、結果的に違法営業状態になっていました。
仲介業者Aに対し仲介手数料の返還を求めると同時に、法人Bとの契約は、違法契約の為に無効であることを確認したいと考えているのですが、可能でしょうか。
違法でないことを前提に契約を締結しているものと考えられますので、錯誤による契約の取り消しをし、金銭の返還を求めることは可能なように思われます。
有難うございます。もちろん違法な案件と知っていれば契約しておりませんので、返金を請求しようと思います。
また、本件ですが、契約前に仲介業者Aより、法人と法人の契約にしたいと言われ、会社員を辞めて法人を設立しました。法人の業務は本件以外にはなく収入も他にありません。契約の取り消しを実施すれば、設立した法人の必要性が無くなるため、法人の設立や廃止に関わる費用についても仲介業者Aに請求できるでしょうか。
相手からの提案で法人とした場合には、認められる可能性があるように思われます。
ありがとうございます。
仲介業者Aは違法性の無い直接雇用に切り替えたいので継続して欲しいと伝えてきたのですが、信用できないのとこれまでの事を精算せずに新たな契約を結んで有耶無耶にするつもりではないかと危惧しています。
また法人Bの直接雇用になると、私の法人は無収入になりますので、どのみち法人は廃止する方向になると考えています。
このような状態で、もしこれまでの契約を取り消さずに新たな契約を結んでしまえば、仲介業者Aは責任を回避できてしまうのでしょうか。
お忙しい所、何度も申し訳ありませんが、ご見解を賜りたく。
もともとが違法な契約を隠して契約させられた点から言えば、信用できないため新規の契約を交わさないということは選択肢としてあり得るでしょう。
元の契約がどのようなものでどの点が問題なのかは公開相談の場では特定できないため、責任を免れることができるかは回答できませんが、違法な状態を解消しようと提案をしてきているかと思われます。
有難うございます。
そうですよね、信用できない相手なので、意図が不明でして。
恐らくは違法状態の解消で責任を果たし、契約が続くことでアドバイザリー契約を果たしたと主張し返金に応じないのではないかと思っております。
そこで仲介業者Aに対し、まずは違法契約の錯誤による取り消しと仲介手数料の返還を求めることにします。それに応じるのであれば、新規の契約について交渉のスタートラインに立てると伝えることとします。
詳細を記載できない中で何度も対応頂き誠に有難うございます。
そうですね。一旦以前の契約関係に伴うトラブルを全て清算し、その過程での対応によって新規で契約をするか判断するという形でも良いかと思われます。
仮に仲介業者が返還を拒み当事者同士での解決が困難となった場合は個別に弁護士に相談されると良いでしょう。