祖母への対応について

Question

去年に祖母から1000万円渡されました。
このお金は[将来家のために使ってね、親の介護や困ったときに使ってね]といわれて渡されたお金です。
当時僕は人間関係が原因で仕事を退職して次の仕事を探していました。
そんな時に1000万円を渡されてそのお金を使ってしまいました。
今年になり仕事も見つけたのですが祖母からお金を返して欲しいと言われました。
でもほとんど使ってしまい300万しか手元になく全てを返しました。
当然使ってしまった僕が悪いのは承知していますが今でも返済のことを聞かれて困っています。
どうしてあの時自分に渡したのかと聞くと祖母は自分は悪くない、使ったアンタが悪いと言って聞く耳を持ってくれません。
就職してまとまったお金ができたら返済をしようとしていたのですがその事には自分は死んでいる、そんなことは無理だと言われます。
僕の意見は全く聞いてくれません。
今すぐ返済はできないのですがどうしたらいいでしょうか?
この1000万円は遺産相続とかのお金ではなく祖母が持っていたお金です。

Answer 1

ワンオネスト法律事務所の弁護士の吉岡一誠と申します。
「将来家のために使ってね、親の介護や困ったときに使ってね」という発言につき、「家のため」「困ったとき」といった文言が具体的にどのような場合を指しているのか不明瞭ではありますが、1000万円の交付については法律上「贈与」とみるべき余地があるので、残りの700万についての返還義務を免れられる可能性があるでしょう。
ただし、万一今後お祖母様(お祖母様が亡くなった場合はその相続人)から相談者様に対して金銭の返還請求の裁判を起こされた場合は、お祖母様の上記発言や、お祖母様と相談者様との間で他にどのようなやり取りがあったのかなど、証拠も必要になり得るので、贈与の証明ができずに返還義務を負うリスクも相応にあるかとは思いますので、場合によっては話し合いにより総額を減額してもらうとか、分割支払にしてもらって、合意書を交わすという着地も一つかもしれません。
なお贈与という前提に立つ場合は、課税の問題は残ります。

吉岡さんお忙しい中ありがとうございます。
祖母はお金を渡すときは具体的に[将来家の修理や僕の両親の介護のためのお金]と言ってました。
遊ぶためのお金ではなく将来僕が困ったときのお金と言ってました。
正直貰ったときはお金に困っていたので何も考えずに使ってしまいました。
今は反省して返済のために仕事を探しています。

なるほど、そうするとお祖母様が定めた使途以外の目的で金銭を使用した場合には解除をするという条件付贈与という解釈もあり得ますね。
いずれにせよ、お祖母様や相続人が本腰を入れて返還請求をしてきたときに交渉をして和解を目指すこととし、差し当たりは返還原資を貯めるためにも仕事を見つけることに注力するということで良いかと思います。

ありがとうございます。
今は仕事を見つけるために就職支援センターに問い合わせをしています。
祖母も86歳なので生きているうちに返済したいです。
僕の祖母は父親の母になります。
本来このお金は父親が受けとるべきお金だと思うのですが何故僕に預けたのか祖母の考えが理解できません。
使った僕が言うのはおかしいですが本来この1000万円はどういう風に使ったら良かったのでしょうか?
僕に預ける以外にも他に何か方法はなかったのでしょうか?

お祖母様の真意は分かりかねますが、お祖母様の発言通りの使途に従って使用しておれば紛争化を避けられた可能性はあるのでしょうね。

そうですよね。
あのまま使わなければ良かったんですね。
自分でもわかってはいましたが手を伸ばしてしまいました。
これからは心を入れ替えて返済のために頑張ります。
実際に吉岡さんに会って相談することはできますか?
住んでいるのが近くなので話だけでも聞いて欲しいです。