婚約者の不貞行為と不誠実な態度は慰謝料増額事由か?
婚約していた相手が婚約期間中に継続的に他の女と不貞行為を行っていたにも関わらず、
破局の理由はこちらにあるような発言を行った上に、当時浮気の疑惑(物証あり)を確認すると、
嘘をつき、逆ギレや開き直った態度を取り、最後の最後まで一切として不貞行為を認めませんでした。
しかし数か月経って不貞行為が表沙汰になったため、謝罪をしたいと申し出がありましたが、
その場においてもこちらの発言に逆ギレをする、あくびをするなど、到底謝罪する態度ではありませんでした。
また、バレることがなければ謝罪する気・白状する気はさらさらなかったと発言し、
女に関しても、婚約者がいるとわかっていながら肉体関係を持ったことを認め、
言い寄ってきた男が悪いから私も被害者だと発言し、
また、婚約破棄になった原因は自分にあるにも関わらず私のことを可哀そうだと周囲の人間に発言をしていました。
尚、両者ともに婚約期間中に不貞行為を行ったこと自体に対する謝罪はありません。
その他にもここに記載しきれないほどの悪質な言動ばかりです。
結果、私自身「うつ状態」と診断が下され、日々苦しい思いで過ごしています。
このような態度や発言は慰謝料増額事由となりますでしょうか。
また、上記のことを加味し、どのくらいの慰謝料を両者に対して請求できますでしょうか?
慰謝料の金額を考える際には、 行為の悪質性 × 結果の重大性 の二つの側面から、慰謝料の増額事由、慰謝料の減額事由を社会通念(常識)に照らして考えて頂ければいいかと思います。上記の「不誠実な態度や発言」は、行為の悪質性を裏付ける事情であることから、慰謝料の増額事由になると思います。婚約の不当破棄の慰謝料単体で見たときには、中間値を80~100くらいと考えて、増額事由と減額事由がどれだけあるかで決まると思います。
もっとも、実際には以下のような事情を総合的に考慮して個別に決めていきます。
① 婚約に至るまでの交際期間、経緯 → 交際期間が長い場合には「結果の重大(不利益大きい)」
② 婚約後の期間、経緯 → 「行為の悪質性」に関連
③ 結婚に向けた準備が進んでいるかどうか → 「結果の重大性」が大きくなる。
④ 婚約破棄の原因、経緯 → 「行為の悪質性」=破棄の理由はやむを得ないか?
⑤ 婚約破棄の時期 → 破棄のタイミングによって不利益の程度が変わる
⑥ 性交渉、妊娠、出産の有無 → 不利益(結果)が大きい
⑦ 年齢 → 婚期の問題(不利益の大きい・小さい)
⑧ 社会的地位、経歴、資産 → 制裁的側面(資産が大きい人には多額にしないと制裁にならない)
上記事情を踏まえ、婚約破棄の慰謝料の増額事由としては以下のようなものが挙げられます。
① 交際期間が長い
② 婚約後相当期間が経過している
③ 婚姻することが周知の事実となっている
④ 新居を購入した・賃貸借契約を結んだ
⑤ 相手の浮気、肉体関係が原因だった
⑥ 婚姻間近に婚約破棄された
⑦ 結婚に向けて退職したことでキャリアを失った
⑧ 相手の子を妊娠、出産した など
この度は丁寧に分かりやすくご回答いただきありがとうございます。
また、増額事由となるとの見解、とても安心いたしました。
相手方の代理人は期間の短さのみを主張してきております。そこについては最初から懸念していましたし、考慮していました。ただ、不当な婚約破棄については争わない姿勢のようですが、不貞行為が原因で婚約破棄に至ったことと認識がないような回答でした。
以下で内容でどのくらいの増額が見込めますでしょうか?
お忙しいところ恐縮ではございますが、ご教授いただけますと幸いです。
①交際期間:7か月
②婚約後の期間:4か月
③結婚に向けた準備:
式場予約済、結婚指輪購入済(入籍日刻印あり)、両家結婚挨拶済、
婚約指輪購入済、新居内覧済、職場や友人に結婚の報告済
→ 両家顔合わせ一週間前に破棄された
④婚約破棄の原因:婚約者の不貞行為(継続的な肉体関係あり)
→浮気の事実を確かめるが嘘をつき隠した、謝罪なし、開き直った態度
こちらに非があるような発言、周囲の人物へ事実と異なることを吹聴
⑤婚約破棄の時期:③のような準備が進んでいた
⑥性交渉、妊娠・出産の有無:性交渉→定期的にあり 妊娠・出産→なし
⑦年齢:当方が年上
⑧社会的地位、経歴、資産:相手方は男女ともに同じ会社で正社員、資産・貯金あり
【質問】以下で内容でどのくらいの増額が見込めますでしょうか?お忙しいところ恐縮ではございますが、ご教授いただけますと幸いです。
【回答】慰謝料としては、100万円くらいだと思います。何か婚約を前提として出費があったということであれば、別の損害として言えるかもしれませんが、不貞行為による離婚の慰謝料の相場(中間値)が150万円ですから、それよりも婚約破棄の場合には、相場が低くなると思われます。