持ち逃げされた資本金を回収したい

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経緯報告書 1. 背景 ■事案の概要: 3名で設立した会社の資本金を1名の個人口座へ一旦入金を行ったが、その後開設した法人口座へ移管がなされずに、2名から振り込んだ949万円(内50万円は個人への貸付金)が個人口座に入ったまま当該人と連絡が不通となっている。 ■目的: 本来口座へ入る予定であった資本金を回収したい 2.関係者 設立会社:IT株式会社(以下:IT株) 発起人:A(以下:A) 代表取締役:B(以下:B) 取締役(事実上の会社運営者):Z(以下:Z) 相談した警察: 神奈川県警察川崎警察署 3.関係情報 Z個人口座 楽天銀行  IT法人口座 PayPay銀行 (以下:IT口座) A個人口座 楽天銀行(以下:A口座) B個人口座  本社所在地(バーチャル):〒105-0012 東京都港区芝大門(以下:本社所在地) 稼働オフィス:〒210-0005 神奈川県川崎市川崎区(以下:川崎事務所) 4 経緯 1)23年10月下旬から、IT株式会社設立のための手続きを開始 2)23年11月28日 設立に必要な資本金を「Zの個人口座へ入金」A:799万 B:100万 Z:100万(内50万円はAより貸付) 3)12月15日、東京法務局 湊出張所へ届け出 4)24年1月より営業を開始する 5)24年10月26日(土) IT口座へ資本金が移管されていないことが発覚。 ①IT口座に資本金が移っていないことを確認 ②Z口座から移管を要求 ③Z口座のID/Passの失念により、楽天銀行より郵送で取り寄せ 6)11月3日(土) 川崎事務所へ15時の約束も現れず、その後音信不通となる 7)11月○○日 当人自宅へ内容証明を送付 ①入金促進および、使い込まれていた場合も含め早急に連絡をいただきたい旨送付 ②受け取りは確認できたが、反応はなし 8)11月25日(月)川崎の警察署へ相談。 ①不正利用が確認される証拠がないために、民事的解決を提案される 9)11月28日(木)弁護士へ相談。 ①法人の代表取締役がZに変更されていることから、代表取締役を臨時総会で変更をかけてから、対応をする様提案を受ける。 10)臨時株主総会を開催、Zの解任と新たな代表取締役 Bの決議を実施 ①議案は全て承認され、即日よりBが代表取締役となる 11)法務局へ登記簿変更申請 ①25年1月24日に登記申請が完結する予定

北川信一郎 さん

弁護士からの回答タイムライン

  • A名義で799万円+50万円を、B名義で100万円をZ口座に振り込んだことをどう法的に説明するかの問題だと思いますが、A・BとZとの間で会社口座への入金を委託する準委任契約であると捉えることが出来ると思います。Zは、この準委任契約に違反して振込送金をしないわけですから、契約違反があったとして、A・Bは、Zとの準委任契約を解除して、Zに対して不当利得返還請求として、A名義の799万円、B名義の100万円を返してもらう事になると思います。また、AがZに貸し付けた50万円については、貸金返還請求として返してもらうことになると思います。問題は、契約書などを締結していないと思われますので、上記の会社の口座への入金を委託したということをどう立証するかだと思います。LINEやメールなどのやり取りの中にそのエビデンスが見つかればよいかと思います。早急に弁護士を立てた上で(ご相談されている弁護士がいるのであれば、その方に依頼をされればいいと思います。)、訴訟を提起することをお勧め致します。
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  • 北川信一郎
    北川信一郎さん
    ありがとうございます。ご回答の内容をAとBで検討の上、改めてご返信いたします。早急なご回答重ねお礼申し上げます。
  • 【質問】ありがとうございます。ご回答の内容をAとBで検討の上、改めてご返信いたします。早急なご回答重ねお礼申し上げます。 【回答】今回のケースのポイントは、「A、B、Zの3名で設立した会社の資本金をZの個人口座へ一旦入金を行うことしたのに、その後、Zは、開設した法人口座へ移管しなかった」ということをLINEやメールのやり取りなどで裏付けができるかどうかという点であると思います。Zの個人口座へ一旦入金することにしたのは、どうしてなのかについても、気になるところです。別に法人口座が出来てから、それぞれが法人口座に振り込めばいいのに、あえて、そのような対応をした理由はどこにあるのでしょうか。
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  • 北川信一郎
    北川信一郎さん
    登記前でしたので、会社の登記を行うために、一旦個人口座に資本金があることを示すためZ個人口座へ資本金を集めました。その上で登記申請し、かつ、法人口座の開設と流れをとりました。
  • いずれにしても、相手方から出資金の返還を求めるためには、早期に法的手続き(訴訟)を取ることをお勧めします。
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この投稿は、2025年1月22日時点の情報です。
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