不同意わいせつ罪の示談交渉が難航、損害賠償請求すべきか?

不同意わいせつ罪について
以前もご相談させて頂きました。

被害届を出して、犯人もつかまり相手の弁護士と示談交渉の最中です。
示談金で折り合いがつきません。

相手がはじめ20万といってきましたが、私がこの件で仕事を退職しており、適応障害の診断書も出ている為難しいと話しました。
後日、40万と言われましたが、こちらの損失(あるはずだった給料や通院代など)を計算したら70万〜80万になると話しました。
向こうは、無理だと。40万しか出せませんと言っています。

そんな中、ストレスで心因性失声症になり、声が出なくなってしまいました。
今現在、仕事もアルバイトなので、ストレスの原因はこの事件の事しかありません。

声が出ないので、また精神科への通院と休業(退職)を余儀なくされてます。

示談金も上乗せして請求したいところですが、言ったところで40万しかだせないと返されるのは目に見えています。

そこで、示談交渉には応じずにこのまま裁判をして、損害賠償請求するのが良いのでしょうか?
損害賠償請求した所で、いくら認められるのか……ということもあると思うのですが。

わいせつ罪の内容は、知人男性と飲みに行き、カラオケで部屋に入った瞬間、陰茎を出してしごきだし迫ってきました。むりやり触らされてます。

はじめまして。
ご相談内容を拝見いたしました。

相手方が40万円しか出せないと話している理由が、経済的な理由に基づくものであった場合、民事訴訟において損害賠償請求をしたとしても、現状と同じく資力の壁にぶつかってしまう可能性があります。
他方、当方の主張に対して、相手方が因果関係の存在を争うなど法的な反論をしているのであれば、訴訟によって当方請求が認められることにより、40万円以上の支払を受けられる可能性もあります。
ただ、訴訟となれば時間やお金などコストがかかりますし、当方の請求が必ずしも認められるとは限らず、リスクがあるところです。
また、精神的にお辛い状況において戦いを継続することは、ご負担になろうかと思います。

以上からすると、最終的な判断はご相談者様によるところとなりますが、示談で終わらせるほうがリスクを回避し、ご負担も減らすことができるのではないかと考えます。
以上、ご参考になれば幸いです。

損害が70万円ないし80万円と相手方の弁護人に提示した事実があるとのことなので、70万円での示談であれば成立可能という趣旨でよろしいでしょうか。今刑事事件として相手方が捕まっている(逮捕・勾留)際の示談は、民事事件としての和解よりも相手方の最大限の金額が提示されていることが多いです。相手方は起訴されるのを回避するために示談が必要であり、そのために今最大限額の提示をしている可能性が高いということです。つまり刑事事件が終結すれば、示談の話は立ち消えになり、提訴してもその立証はともかく相手方が40万円支払うとの提案すらなくなることもあります。反面、交渉により20万円から40万円に倍増している事情からすれば、今少し交渉の余地がありそうにも感じます。相手の勾留期間満了までに至急あなたにも示談交渉のための弁護士代理人をつけるべきと考えます。弁護士費用の問題や間に合わない場合には、「40万円を示談成立日に一括で、残り30万円はその後の3ヶ月以内の分割でという内容の総額70万円の示談」を提案をしてみるかです。ただ、提案ができてもその先の交渉や駆け引き、残りの分割金の確保の対策など弁護士でないと難しいところではありますのでお薦めするわけではありません。