法知識も全くない他の4人の相続人も弁護士に委任すべきか
父親が他界し相続人間で遺産分割の段階に入っています。
母親は5年前に他界しました。
相続人は子供にあたる5人です。
相続人代表は、父親と同居していた長男になります。
市街化区域の農家ですので農地の評価額が全てで5億ほどになり、他の遺産は1億ほど。
相続人代表の長男は、他の4人の兄弟(相続人)に少額な代償金を支払って分割協議をまとめようとしていますが、代償金の金額が折り合わず揉めています。
加えて、この長男の嫁が意固地で他の兄弟とは仲が悪く、裏で長男を操っています。
どうしようもなくなった長男は、解決役に弁護士を立ててきました。
このままでは、法知識も全くない他の4人の相続人は、この弁護士に振り回されてしまうようで怖いです。
このような場合、この4人の相続人も弁護士に委任して、弁護士レベルで妥協点を探したほうが良いでしょうか。
>このような場合、この4人の相続人も弁護士に委任して、弁護士レベルで妥協点を探したほうが良いでしょうか。
すでに相手に弁護士がついているということですと、対等に交渉していくことは難しいので、こちらも弁護士をつけた方が良いと考えます。
一度、弁護士にご相談されることをお勧めします。
不動産の評価額についても、どのように評価するかによって大きな違いが生じるところであり、相続人代表とその他の相続人との間で利害が大きく対立しているようでしたら、実際に依頼するかどうかは別として、一度は弁護士に個別に相談した方がよいように思われます。
ありがとうございます。
弁護士は和解に向けて交渉していくと思うのですが、これだけの遺産で弁護士さんが間に入ってまとめることは出来るのでしょうか。
相続人の兄弟達が弁護士さんに対して「おまえ、黙っていろ」と言われればそこまでだと思うのですが。
底意地悪い兄嫁がいる限り、最後は相続がもとで絶縁ということでしょうかね。
遺産分割協議でまとまらず解決しなければ、家庭裁判所での遺産分割調停を通じた解決を目指すということになるでしょう。
遺産総額からして、雇った弁護士費用って高額になることは理解できますが、例えば、この弁護士を雇っている長男が、「おまえらも弁護士やとってみろよ」と言ってきた場合、高額になるであろう弁護士費用は、「弁護士やとってみろよ」と言ってきた長男もちなのでしょうか。
あくまでも長男の言う通りにした兄弟たちが負担しなければならないものでしょうか。
弁護士費用を長男に負担させることはできません。
>「弁護士やとってみろよ」と言ってきた長男もちなのでしょうか。
仮にそのように言われたとしても、弁護士に委任するか否かは当事者の意思決定に委ねられます。ですので、長男に法的に負担させることはできないということになります。
弁護士へ委任するか否かは各々の相続人が判断すべき事柄で、弁護士費用は各々が負担することとなります。4人の意見が一致する必要性まではありませんが、様子からすると協議で適正な内容でまとまることは考えにくく、調停や審判への移行を視野に入れて法律事務所で相談された方が良いように思われます。