前歯の根幹治療ミスによる治療費・慰謝料請求の可否
前歯の根幹治療のミスや再治療の必要を見落としていた、もしくは黙っていた歯科医に対して治療費や慰謝料を請求することは可能か教えていただきたいです。
私は恥ずかしながら虫歯になりやすく今まであちこち治療をしてきました。特に前歯はほとんど神経を取り根幹治療をしており、通院は長くかかりましたが定期的なメンテナンスでもその後は特に問題ないと言われていました。
しかし、仕事の都合で他県に引越し後新しいかかりつけとなった歯科医に診てもらうと、レントゲンから前歯の神経の根まで薬が入っておらず膿が溜まっている、CTでは上顎の骨まで溶けているため今後再度根幹治療をしても治らないかもしれない、おそらくかなり前からこんな状態だったはずと言われました。現在再根幹治療中で、まだ30代なのにショックを受けるかもしれないが、予後は良くなさそう、抜歯やインプラントも覚悟するようにとのことです。全部抜歯してインプラントにするなら100万近くかかるとも…
前の歯科で前歯の根幹治療をしたのが4〜5年前、その後も定期的なメンテナンスでレントゲンを撮ったり診察してもらったのになぜ気づかなかったのか?わざと黙っていたのか?
レントゲンの見落としとしても、私が口内炎かと思い込んでた歯茎の小さな膿は前の歯科医も診ていたはずです。
新しいかかりつけの歯科医では、初診でレントゲンや歯茎の外観をみてもらってすぐ状態が分かり速やかに治療を開始してくれました。
治療が必要であることに気づかなかった前の歯科医に対して、今後の治療費や慰謝料を請求することは可能なのでしょうか?
前の歯科で最初に根幹治療した時にしっかり歯の根まで薬を詰めていてくれれば、もしくはその後のメンテナンスでレントゲンを見てミスに気づいてくれればこんな事態にはならなかったのではと思ってしまいます。
実際のレントゲンを見ることができていませんので、
一般論として回答します。
根幹治療は、歯の処置において極めて重大なものであり、
歯科医は、緊密な充填を行うよう注意する義務を負っていると考えられます。
(同趣旨の判示をした裁判例として、東京地裁平20(ワ)30392号事件)
当該義務に違反した場合、診療契約の不履行又は不法行為に基づく損害賠償請求の可能性が生じます。
慰謝料に関しては、通院慰謝料といった形での請求になろうかと思います。
匿名Aさん回答ありがとうございます。前の歯科にカルテとレントゲンと歯の外観写真を送ってもらい見たのですが、3年前の歯茎の写真で既に前歯の上に小さい膿袋ができていました。この時点で根管治療で薬の充填がされておらず、骨に異常が出ていたと思われます。
歯科医の診断を信じて気づかなかった私も愚かでしたが、これは治療ミスの証拠になりうるのでしょうか?
レントゲン写真もありますが、用紙に印刷したものだとかなり不鮮明で歯根がどうなっているかまではよく見えませんでした。
抽象的に判断することはできないというか、適切ではないと思われますので、
個別のご相談をご検討ください。
当該歯科医での通院日や治療内容がわかる資料と、
新たな歯科医での治療日や治療内容がわかる資料もご準備なさってください。
匿名Aさん回答ありがとうございます。自分では弁護士を選ぶ方法もよく分からないため、紹介センターに申込みをしました。
前と現在の歯科医にカルテや画像をもらって相談に行こうと思います。
詳しく教えていただき助かりました。