引越し業者の賃貸物件住宅破損について
賃貸戸建て一軒家の退去に伴う引越し時の物件破損について相談させていただきます。
【事案の概要】
私は戸建て一軒家を賃借していましたが、11月末の退去時、依頼した引越し業者が階段と床を7箇所大きく破損させました。
【現在の状況】
1. 引越し業者は法律の範囲内での補修(パテ埋め、塗装)のみを提案していますが、貸主側は工務店や設計事務所の意見を基に、安全性の観点から階段の全面取り替えが必要と主張しています。
2. 階段の全面取り替え費用は約70万円とのことで、引越し業者との話し合いは平行線となっています。
3. 貸主は12月末に当該物件へ自己居住する予定があり、早急な工事実施を望んでいます。貸主は修繕費用を私(借主)に直接請求する意向を示しています。
【相談事項】
1. 貸主から修繕費用の請求書が届いた場合、借主である私に支払い義務はあるのでしょうか。
2. 引越し業者の責任範囲と、私の法的立場について確認させていただきたいです。
3. この状況下での適切な対応方法についてアドバイスをいただきたいです。
以上、ご相談のほどよろしくお願いいたします。
1.借主には原状回復義務があるとはいえ、階段の全面取り替えは原状回復の範囲を超えるのではないか。
2.引っ越し業者の過失は、借主の過失とはいえない。
3.民法716条(注文者は、請負人がその仕事について第三者に加えた損害を賠償する責任を負わない。ただし、注文又は指図についてその注文者に過失があったときは、この限りでない。)
以上のことから、借主は修繕費用を負担する義務を負わないと思われます。