遺産分割を早期におこないたい

先日父が他界しました。遺産分割協議をするため相続財産を確認しています。預金口座、金額をだれも把握できない状態です、この場合心当たりの銀行にいけば教えてもらえるのでしょうか?もう一つですが遺産分割を容易に示談できそうもないのですがこの場合相談は、弁護士、司法書士のどちらに相談すればよいでしょうか?費用はどれくらいかかるのでしょうか?宜しくお願いします。

ひとまず、お父様が住まわれていたご自宅を捜索して、通帳類や、取引銀行や証券会社からの連絡文書を探してみるのがよいでしょう。
心当たりの銀行に、相続人として問い合わせをしてみるのもひとつの方法だと思います。

紛争化した相続案件については、弁護士しか取り扱うことができません。
争われる可能性が少しでもあるのであれば、弁護士にご相談された方がよいでしょう。

弁護士の報酬基準は、各事務所ごとによってまちまちですが、弁護会で昔使われていた基準が参考になります。
次のURLの【民事事件】1番をご確認ください。
http://www.miyaben.jp/consultation/pdf/expenses_kijun.pdf

教えてくれるでしょう。
ただし、相続人であることを証する資料が
必要なので、あらかじめ銀行に問い合わせ
てください。
相談は弁護士です。
費用は、経済的利益や時間、労力、解決へ
の道筋などによって違いますから、弁護士
に最初に話した方がいいでしょう。

相続財産の調査は,金融機関に対しては,お父上が亡くなったことを通知して,
 ①死亡日時点の残高証明書
 ②過去5年分から10年分の取引履歴
の開示を求めることから始めることになります(なお,お父上が亡くなったことを通知した時点で口座は凍結されるのが普通です。)。
 ①は死亡日時点の財産を調べるために必要な資料で,
 ②は死亡前後に不正な引出しがなされていないかを調べるために必要な資料です。
金融機関への問い合わせの際には,お父上が亡くなったことと,あなたが相続人であることを証明する書類=除籍・戸籍謄本が必ず必要となります。

その他の財産の調査は,たとえば不動産を保有しているような場合には,
・不動産の登記簿(全部事項証明書)
・不動産の固定資産評価証明書(不動産の金額が分かる)
を取得することになります。

有価証券や動産など,どのような財産があるかによって,調査の方法は変わってきます。

上記資料は,遺産分割の為にも必要ですが,相続税の申告のためにも必要です。

遺産分割協議がうまくいかない場合には,家庭裁判所で調停をすることもあります。
交渉にせよ調停にせよ,できるだけ早期に弁護士に相談しておくことが望ましいです。
費用については,相続財産の総額が分からないと具体的には決まりません。

具体的な手順としては,
(1)弁護士に相談
(2)弁護士と協力して(指示を受けて)相続財産の調査
(3)相続財産の全容が明らかになった時点で,遺産分割協議の見通しをつける
(4)相続人と交渉
(5)交渉が上手くいかない場合には調停申立て等
ということになると思います。