損害賠償請求について

損害賠償請求事件について
名誉毀損と侮辱をされたので訴訟しました。
1000万の損害賠償請求をしましたが判決は、10万支払えでした。訴訟費用の負担は、20分のうち19が原告支払い。1は被告支払いでした。
これは一部勝訴という捉え方でいいのでしょうか?
訴訟費用を原告側が多く支払うから原告側の負けですか?

結論としては一部勝訴という考え方になるだろうと思います。
もし被告から訴訟費用額確定処分申立てがなされた場合は、おそらくあなたが被告へ訴訟費用を支払うことになる可能性が高いと思われますが、その金額が10万円を超える事案は少ないと思われます。

訴訟費用負担が原告の方が多いのはなぜですか?

あなたが請求可能な主な訴訟費用として考えられるのは、訴え提起手数料(本件では請求額1000万円に対応する印紙代は5万円)や出頭日当(1回あたり3950円)、出頭旅費(法律に基づく距離計算)、送達費用(納付した郵券から返戻された郵券を控除した金額)、書類作成提出費用(基本額1500円、通数による加算あり)などが考えられますが、あなたが被告へ請求できる訴訟費用は、これらの金額の5%にとどまるのに対し、被告からあなたに対してはその95%を請求可能ですので、当事者双方から計算書が提出された場合、被告側の訴訟費用請求可能額の方が高くなる可能性があるということです。

訴訟費用負担が原告の方が多いので、裁判官は原告側が敗訴と知人に言われたのですが本当ですか?

訴訟で実際に負担した金額(特に印紙代)を考えれば、賠償金との比較では実質的に敗訴という見方もできるかもしれません。これは請求額の設定に起因する問題でしょう。