発信者情報開示請求の料金について

発信者情報開示請求について
相手を特定するまでにかかる金額について教えてください。
最初に着手金を支払えば後は料金かからないのですか?
X側やプロバイダ側とやり取りすると思うのですが、それは別途料金がかかりその都度支払うのですか?
X投稿者を複数開示したい場合、着手金も倍になるのですか?

弁護士費用については弁護士によって費用体系が異なるため、個別に確認する必要があります。
一般的に、発信者情報開示請求はコンテンツプロバイダに対する開示請求とアクセスプロバイダに対する開示請求(又は電話番号の弁護士会照会)という二段階の手続を踏む必要があり、それぞれの開示請求の段階で様々な理由で特定不能として終わる事案も相応にあるため、第一段階・第二段階でそれぞれ弁護士費用を設定する方が、依頼者にとっては良心的といえます。弁護士費用の総額は何とも言えませんが、X社の誹謗中傷投稿事案であれば、発信者の特定までに40~50万円はかかるとみた方がよいでしょう。複数の投稿を対象とする場合、投稿ごとにアクセスプロバイダが異なれば手続も増えるため、さらに費用がかかるかもしれません。
また、X社に対するログインIPの発信者情報開示請求については仮処分申立てが事実上必要であるため、担保金(10万円程度)が必要です。裁判所へ支払う費用は、担保金以外はさほどかからないと思います(全部で数万円というところでしょう)。