駐車場での軽微な接触に気づかず、ひき逃げになることもあるのでしょうか。
狭いコインパーキングで車を切りかえしているときに、私の車の後ろが、駐車中の車に接触しました。しかし、本当に軽微な接触で、そのことに全く気づいていませんでした。困ったことに、その車に運転手が乗っていたようです。
その後、狭すぎて駐車を諦め、バックで駐車場から道へ出庫しました。相手は、車から降りてきましたが、私はバックしているために、バックモニターとミラーを見ていたために全く気づかず、そのまま車を出発させてしまいました。
次の日に警察から電話があり、ドライブレコーダーの映像を見せられ、私が切りかえしているときに、わずかに振動しているのが映っていて、当ててしまったことを認識しました。その場で気づかなかったことを伝え、当てたことについては認め、警察には謝罪しました。警察からは、このような事案で気づかないことはよくありますから、当て逃げではなく、物損で済ませるつもりですと言われました。ただ、相手があまりに怒っているようであれば、当て逃げになることもありますとのことでした。
すぐに相手に連絡を取り、謝罪しました。しかし、なぜ逃げたんだ、首と腰が痛くなったから病院へ行った。人身事故にするぞ、ひき逃げになるぞ、などと言われました。直接謝罪させてくださいとも言われましたが、それも拒否されてしまいました。
私が当てているので、人身事故になってしまうのは、仕方がないとは思っています。しかし、ひき逃げになってしまうのか、または当て逃げになってしまうのか不安で、1周間ほど睡眠が取れていません。このような事案では、相手が警察に感情的に訴えると、当て逃げやひき逃げになってしまうのでしょうか。
こちらの車の損傷は、小キズです。ただ、この小キズも事故で付いたのか疑問です。相手は、面会や車を見せることを拒み、どのような車種に当てたのかも分からない状況です。
道路交通法では、「一般交通の用に供するその他の場所」も「道路」とされています(道路交通法第2条第1項第1号)。
そして、「一般交通の用に供するその他の場所」に該当するかどうかは、「不特定多数の者が自由に通行・利用できる状態か否か」で判断されます。そのため、スーパーやショッピングモール等の駐車場内のように、不特定多数の買い物客が訪れる場所の場合、道路交通法の規定が適用される可能性があると言われています。
物損事故のいわゆる当て逃げについては、道路交通法第72条1項の危険防止措置義務違反と報告義務違反が問題になります。
交通事故があったとき、車両の運転者は直ちに車両の運転を停止し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならないとされています(「危険防止措置義務」)。
また、交通事故があったときは、警察官が現場にいるときはその警察官に、警察官が現場にいなければ直ちに最寄りの警察署等に、事故の発生日時・場所、損害した物及び損壊の程度等を報告しなければならないとされています。そのため、警察署等への報告を怠ると、「報告義務違反」が問題になります。
あなのケースでは、ドライブレコーダーの映像も確認した上で、警察が物損で処理しようとしているようですから、加入している任意保険に連絡する等して、しっかり賠償対応をして行けば、あなたが考えているような大事にはならないでしょう(仮に人損事故扱いになったとしても、起訴されるような事案ではないように思われます)。
なお、相手の賠償請求を鵜呑みにすることなく、証拠(修理費の見積書、診断書•診療報酬明細書等)に基づき、請求内容の妥当性は精査する視点も持っておきましょう。
お早いご回答をありがとうございます。専門家の視点でご意見いただけて、安心しました。
しかし、警察に呼ばれたあとは、すぐに保険会社に連絡し、誠意をもって対応を進めてきました。相手がけがを訴えているため、物損のままでも治療ができるようにも対応してもらっていました。補償内容について、保険会社の提案に相手も納得していたようです。
しかし、保険会社より連絡があり、急に相手が弁護士を立ててきたということです。そうなると、おそらく人身事故に切り替えられるということです。保険会社としては、軽微な接触でのケガでは長期的な治療の補償はできないし、事故とケガとの因果関係にも疑問があるということです。
弁護士を立ててきたということは、過大請求をしてくることや、訴えられる可能性がかなり高いため、こちらも弁護士に依頼し、訴え返すか、先に訴える??ことを考えているということです。
もうお任せするしかない状況になってしまいましたが、私としては、保険会社と相手とのやりとり、弁護士とのやりとりによって、相手の気持ちを逆立てるようなことになり、警察に、当て逃げ、ひき逃げで処理してくださいと訴えることでし、私の罪が重くなってしまってはたまらないと心配です。私
はどうなってしまうのでしょうか。