遺産分割協議について
半年ほど前に父が亡くなりました。母は既に他界しており私と弟の2人が相続人になります。
父は生前、家系を守るため私が土地建物全てと金融財産の半分を、弟に金融財産の半分を相続させると言っていました。同内容の遺言書を残すためにコンサルタントと相談し、コンサルタントが財産一覧と相続配分表を作成し、父は私にこれを示し、この内容で遺言書を作成すると言っていましたが、完成前に亡くなりました。
父の遺志を反映させる内容で相続処理を進めていたところ、遺産分割協議の最終段階で弟が均等配分を要求してきました。土地建物を私が相続する父の遺志は弟も承知していました。私は相続税や土地建物維持、葬儀代などのために生前贈与を受け、現在まで全ての費用を私が負担してきました。
このままでは相続税負担などで父の遺志である土地建物を守ることが難しく、父が残した配分表どおりの内容で相続を進めたいのですが、どのようにすればいいでしょうか？
弟が提案してきた配分は、土地建物が私で金融財産のほぼ全てを弟が受ける内容で、これでは土地建物を売却しないと相続税を払えません。
遺言がされていない以上、原則として法定相続分による相続となります。
また、「父が残した配分表」とありますが、作成名義はご自身ないしコンサルタントとなるでしょう。
ご不安かと思いますので、ご回答いたします。
既に他の先生が書かれていますが、遺言書がない以上は、原則として、法定相続分にのっとった形での相続となります。
ただし、相続人間で、遺産分割協議という形で、相続する内容の取り決めをすることは可能です。
ご相談内容からすると、ご相談者様は、お父様のご遺志に沿って動きたいが、弟様は均等配分の要求ということですので、当事者間で条件の詰め合わせを行っていくか、調停という方法で、裁判所の調停委員に間に入ってもらい、進めていく、ということが考えられます。
また、不動産の評価や生前贈与の金額、従前の費用負担等も検討する必要があるかと思いますし、不動産を誰が相続してどう処理していくのが良いのかも検討する必要があるかと思います。
このあたりを含めて、一度、弁護士に関係資料等をご持参のうえでご相談されても良いかと思います。
最終的に、調停や審判の中でどう解決するかは分かりませんが、もしご依頼をするのであれば、ご相談者様の思いやお父様の思いを汲み取っていただける弁護士にご対応していただき、出来る限りの行動をされた方がよいかと思います。
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