他人のキャッシュカードで引き出しを依頼された場合の法的リスクは？

Question

他人のキャッシュカードで引き出し】 訪問介護員で  依頼があり利用者のキャッシュカードで利用者の生活費を下ろしました。 キャッシュカード暗証番号は、 ケアマネから聞きました。 ケアマネは一緒にいってほしいようでした。しかしご本人は心疾患もあり難しく私が行きました。金額の差異は有りません。 流用ももちろん有りません。 このケアマネから犯罪者扱いされています。 銀行に対する詐欺罪ですか？

福原 啓介 弁護士 · Accepted Answer

コメントありがとうございます。
逮捕されるかどうかは捜査機関の裁量になりますので、罪を犯したと疑われた場合は逮捕される可能性はあります。
理論上名義人の同意があって金額も合っており流用もしていないとしても、銀行の同意なく他人名義のキャッシュカードを使って銀行からお金を引き出したことは窃盗罪に該当しえます。しかし、銀行としては、銀行に対して実害が発生していない場合は、被害届を提出することは稀なので、あまり事件化されていません。

福原 啓介 弁護士 · Answer

お答えいたします。
名義人以外の者が名義人の同意を得たとしてもお金を代わりに引き出す行為は厳密に言えば銀行対する窃盗罪が成立し得ます。
銀行は名義人以外がキャッシュカードを利用することを認めていませんので、名義人以外がキャッシュカードを使って現金を引き出す行為はその現金を銀行から窃取していると評価し得ます。ですので、銀行のATMから現金を窃取した窃盗罪とされる可能性があります。
他人のキャッシュカードで引き出しを依頼された場合はそれを拒絶することが一番良いです。