大学の不当な成績評価方法
大学のとある試験の話です。
私はとある試験で不合格だった。試験内容は、例年とは大きく変わり、問題50問全てが、国家試験になっていたこれに際して、問題には当時の国家試験の出題番号が振られている。そのため、試験を終えて自宅に帰り、ネットで調べながら自己採点すると、36/50の72点だった。また、後日学務課前の掲示板に模範解答が張り出されており、それを参考にしながら丸つけをすると、除外問題が10問あり、「除外問題は、全員に得点を与える対応をします」と記載されていた。それを考慮した上で、改めて自己採点をすると38/50だった。正答率60%を大きく超えていたので、試験に受かった自信は十分にあったのだが、合格は叶わなかった。
試験の結果を、8/10土曜の日中に知り、試験についての異議申し立てをするには可及的速やかに行うべきであったことは承知していたのですが、日中は別件により非常に忙しかったため、対応が遅れてしまったことは私の落ち度ではあるのだが、その日の夜には担当の教授にメールにて、成績についての面談をさせていただきたいと連絡をすると、面談自体は可能であると言われたが、「面談の際に、貴殿の出席状況と解答用紙で内容を確認させていただくことに応じる所存です」と言われた。
私が疑問視している点は出席状況を考慮すると言われた点である。出席自体は、試験を受験するためには開講時数の3分の2以上出席しなくてはならないと、A大学学業成績判定に関する規程の第5条(平成16年4月1日制定)に記載されている。また、同第2条の2に「学業成績の判定に際しては、あらかじめシラバス等で評価基準を学生に周知し、明示した基準に基づき厳正に判定する。」と記載されており、例の講義のシラバスには、成績評価方法の欄に「学年講義終了後に中間試験(筆記、選択式)を行う。卒業試験の結果とともに、臨床実習の評価も含めて総合的に判断する。」と記載されており、全てのレジュメを確認致したが、「成績評価方法について、中間試験および授業中の出席点を考慮し、総合的に判断する」という旨の記載はどこにもなかった。さらには、他の講義のシラバスの成績評価方法の欄には「成績評価は国家試験方式に準じた筆記試験において行う。試験日程は教務委員会の協議により決定する。なお、本試験に不合格の場合は1回のみ再試験を認める。また各講義の最後に行われる小テストは試験においてのみ成績評価に組み入れる。出席が3分の2に満たない場合には成績判定の対象とならない。」と明記されている。
これらのことから私が言いたいのは例の講義は、果たして出席状況を考慮に入れて学生の成績を評価して良いのかということである。A大学学業成績判定に関する規程にもあるように、大学側は学生の評価方法をシラバスや授業での配布資料等にて、評価方法を周知するべきだと考えている。これは文字に起こし資料にすることによって、今回このように成績評価方法に対して異議申し立てがあった際に、有効な証拠として用いられると思うからであり、実際、授業中に「出席点と試験の両方を考慮した総合的な判断で、成績を評価する」という旨のことは、私個人の記憶の中にはないし、他の学生も聞いた覚えがないと言っている。(この辺はもっと調査をし、目に見える形にしてまとめる余地があると思う)授業で言ったことを学生に周知させたいなら、学務課や学年代表を通じて、学年LINE等に連絡をさせるべきだと考える。
私は試験で除外問題を考慮した自己採点で、38/50であり、試験内容的に、すごく出来が良かったとは決して言えないですが、正答率60%を大きく超えている実感はある。具体的にどのような成績評価を行ったかは、把握することは出来ないですが、開講時数の3分の2以上出席しており、受験資格もある中で、成績評価について出席点を考慮するというのは「合否判定は各科に任されており、主観的ではなく、出席率を考慮に入れて公平かつ適切に運用しているものと考えております」という、教授からの返信メールで初めて知ったというのが現状である。各科に任せているのであれば、例の講義はシラバスに出席点に関する記載のなかったのですが、「出席点も考慮に入れるのが当然である」という暗黙の了解・行間が読めなかった私が悪いのでしょうか。また、後日例の講義の研究室に行くと出席数によって合格点を変えていたことがわかったが、もちろんこのことは学生に周知されていなく、シラバスになんの記載もない。
この件に関して、大学側は不当な成績評価をしたと言えるでしょうか?有識者の方、解答よろしくお願いします。
お答えいたします。
大学側には大学の自治、単位評価を行う教授には教授の自由が憲法上保障されている関係で、成績評価などにおいてある程度の裁量権があります。
まずは大学側が行った不合格評価を行った理由を聞きましょう。それを踏まえて、評価を覆しうる事情が存在するのか等対応を検討されることをお勧めします。大学とのやりとりにつきましては客観的な記録を残すこともお勧めします。