ホテルでの性行為後に逮捕される可能性と対策について
お互い同意した上、ホテルで性行為を行った後、後日に女性側から警察に相談され男性が逮捕されるというニュースを最近テレビで見ました。
そのケースに触れるのは出会い系サイト等にて知り合った場合、初対面の際に行う場合か、複数回あった場合など、どのケースでも女性が警察に相談すると触れてしまうのでしょうか
それか別の問題があるのでしょうか
まず、テレビのニュース等の報道がどの程度の事実•証拠関係に基づいて行われているのが定かではなく、「お互い同意した上」という部分が本当にそう言えるのか、疑義があるところです。
出会いの経緯や会った回数は参考にはされるでしょうが、それのみで判断されている訳ではないように思われます。
おそらく、報道には出ていない、不同意性交等罪で「同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態」の原因となり得る行為・事由の8つの類型に該当するような事情があったのではないかと思われます。
【参考】性犯罪関係の法改正等 Q&A(法務省サイト)
不同意わいせつ罪・不同意性交等罪では、「同意しない意思を形成し、表明し若しくは全うすることが困難な状態」の原因となり得る行為・事由として、以下の8つの類型が例示されています。
①~⑧のいずれかを原因として、 同意しない意思を形成、表明又は全うすることが困難な状態にさせること、あるいは、相手がそのような状態にあることに乗じること
①暴行又は脅迫
②心身の障害
③アルコール又は薬物の景
④睡眠その他の意識不明瞭
⑤同意しない意思を形成、表明又は全うするいとまの不存在…例:不意打ち
⑥予想と異なる事態との直面に起因する恐怖又は驚愕…例:フリーズ
⑦虐待に起因する心理的反応…例:虐待による無力感・恐布心
⑧経済的又は社会的関係上の地位に基づく影響力による不利益の憂慮…例:祖父母・孫、上司・部下、教師・生徒などの立場ゆえの影響力によって、
不利益が生じることを不安に思うこと
https://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00200.html#Q4-1
今回逮捕された原因がテレビでは報道されていない別の原因が8つの類型に触れていた、ということですね。
ボイスレコーダーで録音や、同意書等を準備して確実に同意の裏付けが取れるとしてもその8つに触れていたら逮捕に繋がっていくという認識で宜しいでしょうか。