常連客からの脅迫と取引先との関係悪化に対する対策は?
カスハラについてのご相談です。
とあるサービス提供の店舗を経営しております。
先日、当店の常連のお客様が「こんなに通っているからもっと割引してくれ」との要望が当店のスタッフにありました。
元々当店の会員さんには一定の割引はしていたのですが、追加でこれ以上の割引は利益的に厳しく、スタッフが正直にその旨を伝えたところ、「責任者と話をさせろ」とのことで、私がバトンタッチしましたが、値引きはこれ以上は厳しいと同様に伝えました。
丁寧な対応を心掛けたものの、お客様は激昂され、どうやら当店の取引先A社の社長様と知り合いらしく、「安く出来ないのであれば、A社の社長に頼んで、この店がA社の商品を仕入れられないようにする」といった脅しを受けました。
そのお客様は当店の要注意人物リストにも上がっていたこともあり、念の為にレコーダーで、脅しの部分含めた私とのやりとりを録音しております。
脅しを受けた後はここで折れたらマズイと思い、毅然とした対応に切り替え、相手の怒りは治っていませんでしたが、その場は帰っていただきました。
とはいえ、A社との取引がなくなれば当店が利益的な打撃を受けるのも確かです。
今後、A社から取引中止等の連絡がもし入った場合、どういった対応をすれば良いでしょうか。
もしA社との取引がなくなれば利益的な打撃を受けるとのことで、ご心配のことと思います。
事業内容やA社との取引関係など詳しく伺わないと具体的な回答は難しいのですが、
A社との間で契約書がある場合には、その内容の検討が必要です。契約解除条項が定められていることも多く、それに該当しなければ一方的には解除できないという可能性も考えられます。
A社との間で契約書がない、又は、契約書があるがすぐに有効期限が来てしまい、契約を切られるリスクがあるなどといった場合には、これを機会に契約書を作成する、あるいは契約内容を見直す、ことにより安定的に仕入れができるようにする、という対応も考えられます。
また、リスクマネジメントの観点からは、仕入れる商品の種類等にもよりますが、代替的な調達先を探しておくという対応も考えられます。他に仕入先を見つけることができれば、A社から仕入れられなくなっても経営上のダメージを軽減することができますし、そうでない場合にも、A社との関係で交渉力が高まることも期待できます。
具体的な内容がわかればもう少しいろいろ対応策は考えられるかもしれません。
弁護士に相談されると良いでしょう。