擁壁工事の増額に伴う工事請負契約の解除は可能か?

工事請負契約の解除に関する相談です。

擁壁工事を伴う戸建住宅の契約を2024年1月、
擁壁工事の工事請負契約を2024年4月に締結いたしました。

戸建住宅は、ハウスメーカー、
擁壁工事は、別途施工会社と契約しています。
工事の手続き等はハウスメーカーが施工会社とやりとりをして進めるような形式です。

擁壁工事とそれに伴う地盤改良工事について、盛土規制法の改正に伴い、大幅な増額(約500万円)が必要になる旨の通知を受けました。

しかし、法改正の内容は、2023年5月に開示されており、大阪府では、2024年1月に説明会があったにも関わらず、ハウスメーカー、施工会社は内容を把握しておらず、4月の工事請負契約時にも説明はございませんでした。

このような場合、契約時の説明不足を争点に、施工会社との工事請負契約の白紙解除は可能でしょうか?
契約時に施工会社に前払い金300万円を支払っています。

施工会社は擁壁を検討するための設計、人件費等200万円を請求したいと訴えています。擁壁の材料等は未発注です。

契約の白紙解除は可能なのかについて、ご教示いただけますでしょうか。

一般論としては、白紙解除も認められうる事案と考えられます。
ただ、実際に認められるかは、具体的事情によります。
金額も高額であり、弁護士にきちんと相談されることがいいと思料いたします。

解除の主張は充分に考えられるものと思われます。
一応、請負契約書の内容なども確認した方が良いでしょう。
各種資料をもって、弁護士相談いただいた方が良いかと思われます。