誹謗中傷に対する発信者情報開示請求についての質問
旧Twitterで誹謗中傷されて、発信者情報開示請求をする場合に、その誹謗中傷の投稿がフリーWi-Fiからされていると開示しても無駄だと思うのですが、その場合の対処について質問させていただきます。
質問
①
自宅にいそうな夜の投稿を狙って、
誹謗中傷とは関係の無い他の投稿のIPアドレスを開示することもできるのでしょうか?
②情報開示でSIMカードの情報って手に入れられるのでしょうか?
①に関しては、その投稿自体に権利侵害性が認められないと難しいでしょう。
②については基本的に開示はプロバイダから契約者情報の開示を受けることとなりますのでsimカードの情報の開示は難しいかと思われます。
①X社から開示されるのは、権利侵害の投稿から直近のログイン時のIPアドレスになります。それ以外の情報は開示されません。
②X社はSIMカードの情報をアクセスログに記録していないと思います(ガラケー向けサイトでは記録していたのですが、スマホを前提とするサービスでは記録されている可能性はまずありません)。
川添先生、ご回答ありがとうございました。
①
仮に誹謗中傷が5年前の投稿でも直近にログインしていたらそのログイン時のIPアドレスが開示されるということで良いでしょうか?
手に入れられるIPアドレスは最も新しい1つだけでしょうか?
②ツイッターなら5年前の誹謗中傷でも直近にログインしていれば、アクセスプロバイダから住所や氏名など手に入れられるのでしょうか?
③ツイッターから情報開示を受けるためには英語でアメリカ本社に問い合わせる必要があるというのは本当ですか?
①該当の投稿から前後を問わず直近のログイン履歴であり、プロバイダに残されているアクセスログのうち当該投稿から最も近いもの、という解釈になると思われます。
②わかりません。
③X社は米国カリフォルニア州法人ですが、日本に外国法人として登記されており、日本における代表者の送達場所も日本国内です。そのため、東京地裁へ日本語の申立書を提出すれば足ります(かつては英訳文を作成してEMSにより米国本社へ送付する必要がありましたが、日本で登記がなされたため必要なくなりました)。