留学中のPTSD発症に対する大学側の責任を日本で追及可能か?

一昨年の外国は留学中の出来事です。
少し長くなります。

後期の初日、日本人の先生が授業に来ていなかったので、別の日本人の先生から、寮が同じ私に、部屋の様子を見に行ってほしいと頼まれました。
部屋に行ったところ、その日本人の先生は自殺していて、私が第一発見者になりました。
私は、そのショックからPTSDになり、今も症状に苦しんでいます。
留学が終わり卒業した後、その留学していた国で就職し、現在も大学に近いところに住んでいます。
昨年、大学へ、PTSDの症状で苦しんでいて辛いということを相談しに行きました。
すると、その安否確認の指示をした日本人の先生から、「辛いなら留学中に言えばよかったのに、何故留学が終わってから言うんだ。留学が終わってしまったから、うちでは責任が取れない」と言われました。
見に行かせた先生とは事件が起こる前までは親しい関係だったので、留学中死にたいと言ったこともありました。でも、それが言っていなかったことになっていました。

正直、責任逃れだと思います。
前期は私はTAとして自主的に授業の手伝いをしていましたが、後期は、亡くなった先生の代わりに試験問題を作成したり、学生の評価などもさせられました。先生たちが困っていてる状況で、私にはできないとは言えないような雰囲気でした。周りの学生たちも、先生が亡くなった辛さや悲しみを抱えているため、いつまでも自分が辛い顔をしていてはならないと、表には出さずにいましたが、毎月、苦しくてたまりませんでした。留学が終わり、留学の緊張感から解けた後から、症状もよりひどくなりました。

私は症状が落ち着いたとしても、今後残りの人生、見た現場の記憶がなくなることはなく、この記憶と共に生きていかなければならいのに、見に行かせた先生にとっては、もうこれは過去のことで、蒸し返すなという感じだと思います。

社会的に制裁されてほしいと思うのですが、海外で起こったことを、日本で訴えることはできますか?
言われたことなどは録音しておらず、留学中のLINEなどは、鬱状態の時にアカウントを消してしまったので、証明できるデータは残っていません。

お伺いする限り、大学側を訴えるのは、少なくとも日本の法律上は難しいと思われます。

先生のご遺体を直視するという経験は、大変重い経験であり、そのことで苦しまれていることは非常にお辛い状況だと推察します。
ただ、日本の法律上、何か相手に責任を追及するのであれば、相手方の行為に対して、故意や過失がなければ、法的責任を追及することは難しいところです。

本件の場合、大学側が仕組んで、あなたにわざと死体を見せるために画策したというような事情があればともかく、何も知らず、単に授業に来なかった教員の様子を見てきてくれと指示する行為に、何か大学側の落ち度があったとまでの認定は難しいように思われます。

そうなると、大学側で、第一発見者になってしまったあなたに対して、『法的に』ケア等を強制することができない可能性が高く、その場合、大学側やそこのスタッフ等から対応を拒否されたということへの責任追及も、難しいことになると思われます。
(義務もないことを拒否したことに責任追及することは、相手方に事実上行動を義務付けるのと同じことになってしまいます)

詳細な事実関係等についての聞き取りを経ていないので何とも言えないところはありますが、
後は、一連の経緯の中で、現地法で裁判管轄が認められ、損害賠償等出来る余地がないかを現地の弁護士事務所に相談されるのも方法かと思います。

発見の前日から、亡くなった教員と連絡が取れていないことを知っていたうえで、他の教員ではなく、学生という立場の人間に先生の安否確認をさせたことは落ち度だと思っていたので、法律で裁けないのは残念です。