相手方が慰謝料、養育費など支払いを拒否。離婚に向けてどうすればいいかアドバイスいただきたい。

離婚に向けての慰謝料、養育費、財産分与、人権問題について。
40代夫婦、0歳、3歳の子供2人。
お互いに再婚同士であるが、夫は前の奥さんとの間に1人子供あり。五万円の養育費を払っている。
共働きであるが、私は育児休暇中のため現在は収入ゼロ。夫は自衛官で勤続20年くらい。
婚姻期間は、約3年。別居は、去年の10月末から。
車と持ち家あり、夫がローンを組むことが出来なかったため、妻名義でローンを組んだ。
残高2900万ほど。

問題点、慰謝料、養育費を払わないと言っている、財産分与もローンはこちら名義だから払う必要はないから払わないとのこと。
また、職場の人たちが奥さんは浮気をしている、男がいると言っているから、私には男がいるんだといいがかりをつけている。
そもそも、別居を開始した理由として、2人目の妊娠中に、私が結婚前から貯めていたお金の約40万円を黙って盗んだこと。今までも、家庭、地域のルールを無視して「みんなやっているからいいんだ」など、ルールを守らない。その場で謝らず逃げて、忘れたころにまたやらかす。人のものを壊しておいて謝罪しない、隠蔽工作をする。

現在、話し合いもできない状態で、相手側は「早く離婚届けをだせ」と脅迫めいたことを言ってくる。
日々、子育てに奮闘しているのにも関わらず浮気だの男がいるなどと言われショックで精神的にも参っている状況。話し合いは過去に二度行ったが、結局は何も決まらず。平行線。

どうしたらいいか私自身もわからなくなっているのが現状です。
職場の人たちの浮気している、男がいるのは人権侵害、侮辱行為ではないのでしょうか?
また、離婚に向けて養育費や慰謝料などは泣き寝入りするしかないのでしょうか。
困り果てています。

ご主人と離婚に向けた話し合いができない状況でお困りのことと存じます。
 離婚の方法には、主に、①協議離婚(当事者間の合意に基づく離婚届の提出で成立)、②調停離婚(家庭裁判所の調停という手続によって成立)、③裁判離婚(裁判手続によって成立)という方法があります。
 夫婦間で合意が成立しない場合、①協議離婚は成立せず、離婚を希望する側は、②家庭裁判所に離婚調停を申し立てる必要があります(調停前置主義と言って、裁判の前に調停を先行させる必要があります)。
そして、離婚調停が不成立となった場合には、③離婚訴訟を提起することとなります。
 あなたのケースでは、婚姻費用分担調停も一緒に申し立てて、婚姻費用(配偶者であるあなたとお子さんの生活費)を早期に獲得した上で、離婚条件をしっかり交渉していくことも合理的な選択肢だと思われます(慰謝料、養育費、財産分与等をしっかり交渉して行くことが考えられます)。
 いずれにしても、ご自身での対応が困難であれば、お住まいの地域等の弁護士に直接相談する等して適切なアドバイスを受けられるとよろしいかと思います。
 なお、法テラスで相談し、民事法律扶助を利用する方法もあるでしょう。法テラスの民事法律扶助の場合、口座引落としの設定をし、毎月5000円程度が引き落とされます。
なお、引き落とされる金額には上限があり、下記サイトに記載されている金額が目安となります。

【参考】法テラスサイト
https://www.houterasu.or.jp/site/soudan-tatekae/rikonhiyo.html

<今後の方針に関して>
お子さんの年齢、ご自身の収入状況、ローン負担を考えた場合、ご自身側から直に離婚を切り出すのは得策ではありません。
別居状態を続けながら、婚姻費用の負担を相手方に求める(応じない場合は離婚調停)というのが定石です。
相手方から離婚を求められた場合、
別居期間などから、裁判上の離婚が認められる見通しか否かを考慮したうえで、ご自身に有利な条件を交渉で求める形になります。
ご自身側から離婚を求めるという形の場合は、こういった交渉ができません。
慰謝料に関しては、法的には認められる可能性は低いです。交渉で解決金名目のような形でよい条件を目指すべきです。

清水先生様

早々のお返事ありがとうございます。
本当に、困り果ててしまい。毎日が苦痛で仕方がない状態です。

先生がおっしゃっている

>婚姻費用分担調停も一緒に申し立てて、婚姻費用(配偶者であるあなたとお子さんの生活費)を早期に獲得した上で、離婚条件をしっかり交渉していくことも合理的な選択肢だと思われます(慰謝料、養育費、財産分与等をしっかり交渉して行くことが考えられます)。

とアドバイスありがとうございます。
相手方は、こちらがもしも弁護士を立てて書類が届いたとしても破り捨てて、見ないまま捨ててやる。と言っています。何にも応じないという感じでした。また、自衛官も辞めて無職になって、お金も一円も払わないからな。とのことでした。交渉に応じない場合は、どうなるかは裁判で最後は決められる感じでしょうか?離婚届には、向こうのサインはもらいました。

また、私に対して
浮気してる、男がいるとかは何にもならず、ただただ悔しい思いをするだけなんでしょうか。

匿名A先生様

お忙しい中、早々のお返事ありがとうございます。


<今後の方針に関して>
お子さんの年齢、ご自身の収入状況、ローン負担を考えた場合、ご自身側から直に離婚を切り出すのは得策ではありません。
別居状態を続けながら、婚姻費用の負担を相手方に求める(応じない場合は離婚調停)というのが定石です。

私もそう思いました。
相手側は、
早く離婚届をだせ

と言っています。離婚届不受理願を出しておいた方が良いでしょうか?前の夫に勝手に離婚届を出されたことがあり、トラウマになっています。

>相手方から離婚を求められた場合、
別居期間などから、裁判上の離婚が認められる見通しか否かを考慮したうえで、ご自身に有利な条件を交渉で求める形になります。
ご自身側から離婚を求めるという形の場合は、こういった交渉ができません。

知りませんでした。
こちらから離婚を求めたことは一度もなく、別居をしたいと言っただけです。離婚だ離婚だと向こうから言っている分には、放っておいていいんですかね?

>慰謝料に関しては、法的には認められる可能性は低いです。交渉で解決金名目のような形でよい条件を目指すべきです。

結婚前に貯めておいたお金を約40万盗まれた分も取り戻せない可能性が高いと言うことでしょうか?交渉して解決金名目ということですね。また、相手側が別居中に生活費を払わない場合は、向こうの口座を凍結するなどは不可能でしょうか?

お手隙の際に宜しくお願いいたします。

・不受理申出
申出時と取下げ時に役所で手続きをしなければならないという事務的な負担はありますが、ご不安を抱えて生活するのであれば、出してしまった方がよいでしょう。

・40万円の件
親族間なので刑事ではなく民事での対応を検討する必要がありますが、
立証できるかどうかという点、別途民事訴訟などを起こす手間や費用を考えると、
解決金の中で話ができるのであれば、そちらで話をしたほうがよいように思われます。

婚姻費用に関しては、調停申立てをすれば、
相手方が無視をしたとしても、審判に移行させることができ、
差押え(給与や口座)などの対応ができるようになります。
また、差押えをされる可能性があるということで、任意の履行の可能性も増加します。

匿名A先生様

お返事ありがとうございます。

大体の流れもわかってきました。
今は、冷静に相手の動きを見て判断していこうと思います。

不受理願いについて、
自分のお守りだと思って手続きをしておこうと思います。

40万円について、
盗まれた当時は本人は盗んだことを認めています。が、謝罪はしない。お金は貯まったら返すとのこと。
知人の警察にも相談しましたが、やはり同じことを言われました。親族だと、難しいと。ただ、先生がおっしゃった解決金は、初めての知識なので、これを利用したいと思います。

また、婚姻費用につきましても差し押さえができるとのことですが、その先は払うように裁判所から相手方に通知が行くのでしょうか?払ったら差し押さえが解除されるということでしょうか?

知識不足なため先生のお力添えをもう少しだけ、お手隙の際によろしくお願いいたします。

まず、婚姻費用分担の調停を申立ててください。
一般的に、調停・審判で金額が決まった場合、申立月まで遡ることになります。

ざっくり説明しますと、
給与であれば、裁判所から勤務先に通知がいき、勤務先からずっと直接支払いを受けることができます。

匿名A先生

お世話になっております。
丁寧であり、なおかつわかりやすいご回答ありがとうございます。

もしも、万が一自衛官を辞めて無職になれば払われない可能性が出てくるのでしょうか?

すみません。何度も質問をしてしまい。先行きが不安で仕方がないもので。

辞めるという選択をするのかどうかは疑問なところですが(同業他社のようなものがないので)、無職となった場合は、口座差押えなどを検討する必要があります。生活していくうえで何らかの収入を得る必要はありますので、新たな収入を調査してという形にはなります。

匿名A先生様

いつもお世話になっております。
早々のお返事ありがとうございます。

相手側が、離婚したら仕事を辞めて、慰謝料や養育費は払わない。と述べていたため、最悪の事態も想定しておきたいなと思い、相談させていただきました。

これまで、わかりやすくアドバイス、回答していただきましてありがとうございました。まだ、相手側の動きがないので、今どのように動こうかを考えておこうと思います。

ありがとうございました。