インターネットで10年近くの年月が経過しているもので、開示請求は可能か?
私は10年以上前からインターネット上のX(旧Twitter)やYoutubeで個人情報が悪用されていて、当時通っていた中学校名や子供の頃の顔写真が長年に渡って悪用されています。 また、声も勝手にYouTube上に公開されています。
なぜ、このようなことになってしまったのかと言うと当時の私はまだ中学生でインターネットの基本的な使い方が分からなくて 所謂「荒らし」や「アンチコメント」、「釣り動画」に対して批判的な反応をしてカモにされたからです。
顔写真は私の家族のアカウントから漏洩
声はLINEのボイスメッセージから漏洩していますがいずれも7~8年近く前のものです。
投稿しているアカウントは今でも活動中のアカウントもあれば、稼働していないアカウントもございます。
前者の開示請求は容易かもしれませんが、後者の場合年月が経ってることを考慮すると開示請求して特定することは難しいかもしれませんが、5年以上の年月が経ったアカウントから個人を特定することは可能でしょうか?
若さ故の過ちでやってしまったことだと後悔していますが、このままでは就職活動や転職活動をする時に身元がバレてしまわないか不安です。
先生方の回答をお待ちしております。
投稿から年数が経過している場合、発信元IPアドレスから発信元を特定することはほぼ絶望的であり、アカウントに登録されている電話番号やメールアドレスを手がかりに特定する必要があります。しかし、匿名掲示板などでは電話番号等を登録する必要はなく、SNSなどのログイン型サイトの場合でもそれらの情報が常に登録されているわけではありません。むしろ、誹謗中傷に利用されるアカウントはいわゆる「捨てアカ」も多く、せいぜい登録されているのはフリーメールのアドレス(例えばgmail)といった事案がほとんどであるため(絶対に不可能とはいいませんが)投稿者の特定ができない事案もかなり多くなります。
むしろ本件は、投稿者の特定よりも投稿の削除(送信防止措置)を重視して進めるべき事案ではないかと拝察します。具体的な投稿内容などを整理して、弁護士へ直接相談されることをお勧めします。
川添先生、ご回答ありがとうございます。
投稿者の特定よりポストや動画の削除の方が優先ということですね。
ですが、仮に送信防止措置をAさん(誹謗中傷をした相手)に行ったとして、相手から反論が来たり逆に「○○は誹謗中傷している!」と言われそうで不安です。
理由はその個人情報を晒している方が
「○○のやっていることは誹謗中傷だ」
「偽善者だ」
と言って証拠も持ってる様なことを言ってるので逆にこっちが悪者になってしまわないか心配なのです。
もしお書きのような事態が起こる可能性があるとするならば、発信者情報開示請求を行った場合でも同様であって、特に削除請求をする場面においてその懸念を理由に思い止まる理由にはならないのではないでしょうか。
いずれにせよ、ネット相談ではなく直接面談によりアドバイスを受けられた方がよいと思います。