Twitterの情報開示請求における通知について
Twitterアカウントについて、投稿者の身元を特定するために、情報開示請求を行い、それが通った場合、加害者に対してTwitter社から通知や、プロバイダからの意見照会書が届くことが考えられます。
①捜査機関による令状を伴った、強制的な開示請求についても、同様に通知や意見照会書は届くのでしょうか。
②捜査機関が、そういった通知や意見照会書の送致を留めることは可能なのでしょうか。
ご回答の程よろしくお願いします。
Twitterの運営者による取扱いはわかりませんが、通知や意見照会は民事の手続(プロバイダ責任制限法)で定められている義務であり、刑事訴訟法に基づく捜査機関による捜査(令状や捜査関係事項照会)に適用されるわけではないため、少なくともプロバイダの義務ではありません。また、捜査の密行性確保の観点からは発信者(被疑者)への通知を行わないと判断するように思われます。
①捜査機関による令状を伴った、強制的な開示請求についても、同様に通知や意見照会書は届くのでしょうか。
②捜査機関が、そういった通知や意見照会書の送致を留めることは可能なのでしょうか。
→プロバイダが捜査機関から捜査を受けて発信者の情報を出す場合、プロバイダから発信者に対し意見照会書は送付されないでしょう。
ご回答ありがとうございます。
例えば、プロバイダが捜査機関へ情報を開示した旨を伝える、事後報告等の通知も送付される可能性は低いのでしょうか。
例えば、プロバイダが捜査機関へ情報を開示した旨を伝える、事後報告等の通知も送付される可能性は低いのでしょうか。
→低いでしょう。そのような通知は捜査妨害になりかねない行為であるように思います。
普通は通知しないでしょう。捜査は密行性確保が重要であり、被疑者による証拠隠滅などを助長・加担する行為と非難される可能性があるためです。
稲葉先生、匿名A先生、丁寧なご回答ありがとうございました。