施工会社との返済計画交渉の代理人について

私は中小建設業の社長です。
30年来の商取引のある個人事業主の施工会社に対して、2年前から材料の販売を始めた。信用していたので、具体的な決済条件を決めずに、日常的に材料の販売を行った。販売担当者に任せていたので、回収が滞っていたことを確認していなかった。

昨年11月に、経理担当者から売掛金が300万円を超えている旨を聞き、事態を初めて認識した。
相手方を呼び、今後の材料販売については繰り延べ3ヶ月現金で支払う約定を締結し、売掛金残高は相殺で支払っていくことで合意した。

今年4月に、回収状況を確認したところ、3ヶ月繰り延べ現金支払いは守られていなかった。売掛金残高は500万円を超えたため、材料販売は休止した。
5月末に相手方を呼び出して指摘したところ、自転車操業的な資金繰りで未支払いがあることも認識していなかった。500万円以上の債務については支払う意思はあり、金融機関2社に融資を申請しているとの返答。
6月に、連絡をとったところ、2社とも融資を断られた。相手方への5月支払い金から相殺するようお願いしたが、他の支払いがあるので相殺はしないでほしいと言われ、相殺せずに支払った。

相手方は夜も働いていると聞いていますし、30年来の付き合いでもあるので、できるだけ力になってあげたいと思っているが、このままでは売掛残高の回収は難しいと思っています。

私自身が対応すると情がでてしまうので、代理人として弁護士を立てて、相手側と交渉してもらい、返済計画の提出を促し、実行させたいと思っています。 長期間の返済になってもよいので、完済させたいです。

相手方は、収入よりも支出の方が多い可能性があります。また就学中の子どもが3人いるため、生活レベルを多少下げる程度で返済できるよう、相手方と相談しながら進めていきたいと思っています。

個人事業主でその負債額ということになると、健全化はまず無理なような気がしますので少しでも回収できるうちに提訴して売掛金などの財産を差し押さえるというのが会社としては正しい選択のように思われます。
ですが、ご自身の意向として、返済を待つのであれば、連帯保証人や物的担保(持ち家がある場合)の差し入れは必須でしょうし、公正証書などできちんと取り決めをする必要があるでしょう。

なかなか悩ましい状況だと思われますし、現実にどの程度の回収を実現できるか見通しが立ちにくいところもありますが、【私自身が対応すると情がでてしまうので、代理人として弁護士を立て】るというのもスタンスとしてはあり得ると思います。

一度、弁護士に個別に相談するなどして、今後の方針等について具体的に検討してみることをお勧めいたします。

たいへん参考になります。
ご回答いただきありがとうございます。